第13回 小売業界分科会 Meet Up 開催レポート
By 丸尾祐介
2023年12月15日(金曜日)16時より 第13回 小売分科会 Meet Up #13 を開催しました。
アジェンダ
LT#1 「イオンモール流Google Cloud活用術」 イオンモール 木村様
LT#2 「内製開発はじめました」 エイチ・ツー・オー リテイリング 杉山様
ディスカッション -
会場の様子
司会進行は、すかいらーくの福田さん!(👏!👏!)
Meet up#13 のお申し込みは、31 名!うち、オンサイト(会場)20名で開催しました!
会場ではすかいらーくさまより、オンサイト参加者限定で
プレゼントもご用意いただきました!!
すかいらーくさま御用達の猫ちゃんのガチャなど、オフライン独自の特典もありますので、
オンラインのみで参加されている方は是非オンサイトでの参加もご検討下さい!!
LT1のトップバッターは、イオンモール様
タイトルは「イオンモール流Google Cloud活用術」
インスタをご利用の方は見たことがあるかもしれませんが、
登壇いただいた木村様はprimeNumber様のイベントにも登壇をされておりました!!
オンラインとオフラインの融合による、リアル価値の最大化に取り組むイオンモールはお客さまのオフラインにおける行動データ収集がしづらい業態ではあるものの、
データ取得への挑戦や活用についてGoogle Cloudで取り組んでいる内容を本日はご紹介いただきました!!
自社のデータ+外部から提供いただくデータを繋げることで、
顧客ロイヤリティを育成する取り組みを実施し、
その一環として無理なく・無駄なくクラウドネイティブな基盤作成を行っているとのこと。
また、生成AIを活用した取り組みとしてお客さまの声(アプリの顧客アンケート)の要約を実施
数千件/日の回答があり、イオンモール内の各専門店に関するアンケートを集約
各モールにて勤務する従業員に対しLooker Studioを利用してアンケート内容を共有
悪い意見だけではなく、良い意見も共有することで、モチベーションアップや、ご出店様とのよりよい関係を構築することが可能に
PaLM2・Natural Language AIを掛け合わせて利用、要約やネガティブ・ニュートラル・ポジティブ感を点数化
カテゴリ分類もAPIで分類化を実施してデータを纏めている
※サンプルです
結果は?
まだ活用しきれていないモールもありますが、
社内SNSを活用しながら展開を進めている状況
これまで説明した生成AIの費用感は日給数十円、、、
費用に対するリターンが大きく、現場からの反響も大きかったことから、
先日新たに発表された「Gemini」にも期待をして取り組みを続けていくとのこと!!
筆者から見てもこの様に現場から良い取り組みが生まれるシステムは、
見かけよりも現場にあたえる影響が大きく、従業員全体のモチベーションUPに繋がるので是非参考にさせていただきたいと思いました!!ありがとうございました!!
LT2 次は、エイチ・ツー・オー リテイリング 杉山様!
タイトルは「内製開発はじめました」
APP Sheetを利用した内製化開発の事例を共有いただきました
社内ではVBAが多数存在し、APP Sheetを社員向けの内製開発ツールとして、
LIXILさんの事例を社内で説明をして熱量をあげて取組がスタートした
内製開発体制を整える事で、デパ地下スイーツを移動販売車で訪問販売する「阪急スイーツの移動販売」で、
上記のAppsheetを利用して配車管理を実施して社内外でも早速ご好評を受けたとか!
また、システム化依頼書(なんとなくのイメージでシステム作成依頼ができる仕組み)を
APP Sheetで連携をさせたり、小売店舗あるあるの安全管理もAPP Sheetで解決
筆者が特に印象的だったのは、
「事業部門 vs IT部門の図式を、課題を一緒に解決する方向性に置き換える」お話しです
事業部門 vs IT部門だと無駄なやり取りが増えたり、意見の衝突が解消出来ない等、
本当に解決したいことは同じはずなのに時すでに遅しとなることが多いかと思いますが、
そこを「素人な課題」「玄人な課題」に分類して真向から挑んでおられるようでした
まだまだ社内での課題事項や教育・情報共有の課題もあるようですが、
社内のオフィスのオープンスペースで説明会を行うなどの取組も行い、
今後も内製化に向けた活動を行っていきたいとのこと!!
最後に行った質問事項の中でも
◆システムに要望を上げる際に以下の3点に分類をさせて意見を徴収したり、
・「お金がかかってもやっていい事」
・「お金はかけず自分でやりたい事」
・「こっそりやったけど助けて!な事」
最初からしつこく保守運用はしないとして事業部門での内製化ができるようにするなど、
貴重なお話しをたくさん聞けて筆者もマネをしたいような好事例がたくさんありました!!
ありがとうございました!!
2023年の活動の振り返り
2024年の活動についてディスカッション&共有
最後に以上2点の発表はフューチャーアーキテクト 柴田様!
最初はこじんまり開催をしておった小売分科会ですが、
今年は会員数を一気に伸ばして取組をスケール
2023年の振り返りとして実施したライトニングトークの振り返りを行い、
外部向けのイベントでもリアルxテクノロジーをかけあわせるとどんなことができるか?
といった内容も発信をさせていただいた状況
また、「AI/ML分科会 Genarative AIハッカソン」を実施した際の
ご紹介をすかいらーく株式会社 福田様に実施いただきました
実際にハッカソンという会合のなかで、業務解決に向けた簡易的なアーキテクチャを構築
VertexAIを利用した業務解決に向けて進むことができるような良い取組になったとの事
小売分科会でも同様にAIプロダクトを建てないよねと言ったお話しをさせていただき…
ディスカッションタイム!
テーマは「来年度小売分科会でやってみたいこと、やって欲しいこと」
以上は参考例、こんな形で定例の中でディスカッションも行ってます。
そして、分科会の終了後…
懇親会は、いつも通り大盛りあがり!
12月15日は年の瀬ということで…
忘年会を兼ねた二次会はさらに大盛りあがり!
次回は Meet up#14 は、2024年3月7日(AI ハッカソン説明会)、3月22日(AIハッカソン発表会)の予定です
是非、お気軽にご参加ください!