【 Jagu’e’r Park Spring 開催報告】Park Winter 開催間近!! Jagu’e’r Park Spring もすごかったスペシャル!

2023年6月8日、 Jagu’e’r では、Jagu’e’r Park Spring を開催しました! Jagu’e’r Park は Jagu’e’r における年に2回の総会です。春はオンライン、冬はハイブリッドを中心に開催しています。いまや 3,000 人を超す Jagu’e’r の総会では何が語られるのか、そのベールに包まれた真相の一部を皆さんにお届けします!

公開前にブログの最終取りまとめをしながら、「本当に中身の充実したイベントだったな」と改めて思い返しています。ぜひご興味のあるところだけでも飛ばし読みいただければと思います。執筆者の想いがこもりすぎて 12,000 字の長編になりました。数段落をお読みいただくだけでも、 Jagu’e’r の熱気を感じていただけるかと思います。

ちなみに、次回総会 Park Winter は12/8(金)にハイブリッド開催予定! ということで、この記事を読んで気になった皆さま、ぜひ参加をご検討ください!

Jagu’e’r Park ‘23 Winter! – Japan Google Cloud Usergroup for Enterprise 

(アクセンチュア株式会社 / 秋元良太) 

 

オープニング

▲オープニング Let `enjoy! Jagu’e’r Community 88888888!!

皆さんこんにちは!!

半期に一度の  Jagu’e’r  一大イベント、 Jagu’e’r Park’23 Spring のはじまりはじまり〜!! 

今回のメイン MC を努めていただくのはこのお二人!!

本日のメイン MC は、Jagu’e’r Ambassador の酒井さんと株式会社エヌ・ティ・ティ・データの伊藤さんのお二人!! 伊藤さんは前回の  Jagu’e’r Award で最優秀賞を受賞した経歴も持っています。強い!!w 息のあったお二人の MC に会場一同釘付けでした!

そして本日のテーマを発表!!

▲本日のテーマ:変革、チェンジ、DX

本日のテーマは「変革」です!

現状維持は”停滞”、そして”停滞”は”衰退”。。つまり、我々は常に変わらなければいけない!というわけで、変革だーー!!

その「変革」を成し遂げて DX を推進している方々を本日ゲストとしてお招きしています!

以降は、それぞれの登壇者より「どうして変革したのか?」、「どうやって変革したのか?」、その道標をお聞きしていきたいと思います。

(株式会社G-gen / 又吉佑樹)

▲Jagu’e’r 会長:岩﨑 磨さん

ご挨拶

Jagu’e’r 岩﨑会長による、Jagu’e’r Park Spring開催ご挨拶からのスタートとなりました。

冒頭マイクオフのアクシデントがあり、音声が聞こえづらい状況となりましたが、仕切り直しで岩﨑会長がご挨拶をすると、多くの拍手が飛び交っていましたね。指笛まで鳴り響いていたのは面白いw

さて岩﨑会長からの冒頭ご挨拶では、Jagu’e’rコミュニティの急成長の様子と会員一人ひとり、皆さんが活躍して欲しいというメッセージが発信されました。

急成長の様子

Jagu’e’r Park Springが開催されたのは2023年6月8日(金)でしたが、その時点のコミュニティ規模としては以下の状況でした。

Jagu’e’r 会員数(2023年6月8日時点)

657社 2712名

また分科会数も2022年は9つでしたが、2023年では25の数になっていました。
約3倍の数ですね。

勢いが物凄いですね!

コミュニティ内で分科会が活発に動いている様子を裏付けるのが、岩崎会長もご紹介していたJagu’e’rサイトのトップページにあるカレンダーです。

一日で分科会活動が3件重なっていたり、毎日イベントが実施されていたりとものすごくアクティブに活動している様子がわかります。

「みんなのためのJagu’e’r」

岩﨑会長は、「Jagu’e’r の活動が、会員の技術力を上げ、会社に貢献し、そして、会員同士のコミュニケーションを活発化させている」と仰ってました。その成果が会員数の増加という数値として実際に現れているのではないでしょうか?

事実私も、Jagu’e’rコミュニティに加入した事で、少し世界が広がった事を実感しています(まさかパネルディスカッションのモデレーターまでやるとは!!)

最後に岩﨑会長による締めのお言葉「みんなのためのJagu’e’r」

それがとても心に残る会長のご挨拶でした。

岩﨑会長ありがとうございました。

(株式会社サーバーワークス / 久保玉井純)

▲株式会社ケイリーパートナーズ:鷲谷さん

<仕事枠> そんな短時間で何ができる? 「1日2時間から働ける」を実現した会社の秘策

最初は「仕事枠」、ケイリーパートナーズの鷲谷さんより発表いただきました! ケイリーパートナーズは福島県の会社、鷲谷さんも福島出身との事です。1日2時間から働ける・・パワーワードですね。どんな会社か気になる所です。

まずは背景情報として、地方におけるジェンダーギャップの課題について。福島を含む地方では、「ジェンダーギャップの悪循環」により、女性が都会に流れてしまう事が課題となっているとの事です。福島県は転出超過エリアの4位にランクしています。問題の深刻さが伺えますね。余談ですが、我が県である新潟は2位でした。この辺りは地方共通の課題と言えそうです・・

進学・就職をきっかけに転出が多い一方、子育て世代になると逆に転入が見られる、というデータが示されています。それならば、子育て世代をターゲットとして、子育て世代が働きやすい環境を作り上げれば良いのではないか、という話ですね。

そこで、ついに出てきました、テーマ「2時間で働こう」。時間の取れない子育て世代の女性でも働ける環境を目指したという訳ですね。この「2時間で働こう」、私のような子育てとは無縁な層にも、さらには全人類にとっても魅力的なテーマと言えるのではないでしょうか。

でも、「2時間で何ができる?」と誰もが思いますよね。それは当然の疑問。そこで、実際にケイリーパートナーズさんがニュースで取り上げられた時の動画が流れます。

「短時間で働きたい」という母親たちと、「人材不足」に苦しむ企業とのニーズを満たす解決策が、2時間から働けるワークシェアリングという事ですね。

「2時間で働ける」を実現するため、業務の徹底したマニュアル化、誰かが休んでも他の人でカバーできる仕組みを確立しています。つまりは「属人化の解消」ですね。素晴らしい! しかもメンバーの85%がリモートワーク。人だけでなく、場所にも依存しない働き方が成立しています。

1つのモデルケースとなり、多様な働き方が広がるように情報発信を進めていきたい、という代表の言葉。崇高なミッションですね。今後も活躍を続け、自由で多様な働き方を日本中に広めていって欲しいと思います!

ケイリーパートナーズさんはアウトソーシングサービスをワークシェアリングで担う会社とのこと。大きな特徴として、役員従業員全てが女性で、しかも殆どが母親とのこと。凄いですね・・

「2時間で働く」を実現するに当たって、最初の一歩は「Googleアカウントを作る」事だそうです。IT畑の人から見ると「そこから!?」という感じですが、そこから急速にDXが始まります。たった3年でスモールDXから始め、ここまでデジタル化を果たしました。とてつもないスピード感です。この辺りは機動性に優れるベンチャーならではかもしれません。そして、スモールDXはケイリーさん自身だけでなく、顧客と伴走してデジタル企業への転換を進めてもいるとの事です。顧客にレガシー企業からの脱却を推進していくという、とても価値あるミッションですね。

最後にテーマの「2時間で働こう」に戻ってきました。このテーマは女性に限った話ではなく、ワークシェアリングによってチームで課題を解決し、「1人8時間働くよりも、4人で2時間働いた方が成果が出る」ような、「2時間の価値」を高めていきたい、との事でした。仕事が属人化したり、特定の人に負荷が集中してしまったりするのを避けたいというのは、様々な職場共通の課題だと思います。「2時間で働く」文化、さらに広めて行きたいですね! 貴重なお話ありがとうございました。

MC伊藤さんも「成功する理由が詰まっている」「Googleを使ったのが大正解」と大絶賛でしたね。

(株式会社メビウス / 渡邊 諒) 

<会社枠> 福岡・老舗菓子メーカー「風月フーズ」DX挑戦記 平均年齢50歳のノーコード開発

福島の次は福岡からのご登壇になります。風月フーズ株式会社の福山社長がクラウド化によって組織を改革したお話です。70年やっているとこういった組織病になってしまっているとのことですが、70年と言わず、若い組織でもこのような組織病はなりやすいので、組織に属する者として非常に参考になります。

デジタル化を行いつつ改善を図った結果、DXの取り組みとなったとのことです。改革当時はコミュニケーション不足も課題で、メールも使う社員が少なく、電話・対面のコミュニケーションが主体だったとのことですが、店舗などのPCを使う機会が少ない場所では同様のコミュニケーション実体になっていると、今でもよく聞きます。

本部からの指示を店舗でやり取りするにも電話・対面で非効率だったのに対して、チャット・情報共有のグループウェアを入れることで効率化を図ったそうです。なんと!! ここまでは1人でやったとのことです。70年もITツールを使っていない会社に、たった1人でグループウェアを導入するのは、社長とはいえ反発もあったでしょうし、かなりの力が必要だったのではと想像に難くないですね。

その後は、パートナーと洗い出し作業に1年かけつつ、社内メンバーと共に基幹業務のクラウド化が進み始めたとのことです。この時にはGoogleのサービスも利用していたため、Google Workspace導入が容易だったとのことです。Google Workspaceの導入について、Googleのサービスを利用していたためというのは、一番多く聞きますね🧐

最繁期の売り上げ予測でAIデータの読み込み方を間違え、売り損ねが大量発生したこともあったそうですが、めげずに次の失敗しないための行動を自発的に考えているとです。最初の頃は、自分たちでなかなか前に進めないこともあったが、失敗しながらも出来るところから地道に進んでいったそうです。最初のころと比べ、今の自発的な考えを持ったメンバーを見ていると会社が変わってきたと感じるとのことです!

今日のお話以外でも『自発的』というのは大事だなと感じます。組織の中のメンバーが自発的に考え行動する。なかなかできることではありません。それが難しかった環境からできる環境へ。素晴らしい改革です!!

『今まであった変われない理由は理由にならないよね』と社内の雰囲気が変わり、「お客さまの声」を大切にする。このような考えが変化した会社を示してきてるとのことです!

何もわからないところから、ビックデータやAIの活用まで、現状に満足せずDX改革を継続するのはものすごい! 継続にはものすごい力が必要です。今後、私が会社の改革サポート業務をする時がきたら是非とも参考にしたいですね!!

(株式会社2way / 平岡雅康)

▲まとめ:MC:伊藤さん、酒井さん

休憩 (Jagu’e’r ラジオ)

とっても素晴らしいセッションが2つ続き、かなり充実感のある前半戦が終了しました。しかし、ここで終わらないのがJagu’e’r Parkの醍醐味です! 東京・関西・九州の各拠点で現地のメンバーが、それぞれ休憩時間までワイワイと盛り上げてくれていました。登壇が終わりスッキリとした笑顔の鷲谷さんやエヴァンジェリストの秋元さんの素晴らしいステッカーアピールが良いですね!とてもJagu’e’rの雰囲気の良さが垣間見えるJagu’e’rラジオだったと思います。

ちなみに、東京のメンバーは何やらコスプレメンバーがちらほらと。すごく気になりますが、その答えは次のセッションにて解明されますので、乞うご期待!

まだまだJagu’e’r Park Springは続きます!後半戦スタート!!!

▲ワイガヤ 休憩中!!(全国縦断ワイガヤ中)

(株式会社大和総研 / 堀尾 諒平) 

<自分枠:パネルディスカッション> “Jagu’e’r 四天王に聞く!”  コミュニティに入って、私たちはどのように変わったのか?どのように成功したのか?

▲株式会社2way:平岡さん

平岡さんのJagu’e’r入会のきっかけは、Google主催のイベントでのアクセンチュア秋元さんとの出会い。技術だけじゃない会社の垣根を超えた繋がりに魅力を感じ、入会されたとのことでした。

初めは、ご自身のお住まいの地域でオフラインでの関わりがほしいということで、九州分科会の運営を経て、関西分科会の立ち上げをされました。

“その後、様々なイベント・参加者もこれから増やしていきたい”

▲大日本印刷株式会社:加藤さん

加藤さんのJagu’e’r入会・活動のきっかけも、アクセンチュア秋元さんとの出会いで、人材育成分科会の運営に(笑)

その後、様々なイベントでモデレーターや企画・運営を行い、情報発信の楽しさに気づいた。初めは、発信や発表が苦手で、「自分の話がためになるかな」と思っていたが、フィードバックを貰えたり、皆さん温かく、話しやすい環境だった。

発表する中で、「自社の特徴や自身の珍しい経験」に気づくことができた上、社内での発表に対しても臆すること無く、任されるようになった。

“今後は、「推し本」の紹介イベントを企画したい”

▲株式会社Pharmax:竹内さん(白衣着用)

なんと竹内さんは、薬剤師の免許をお持ちのエンジニアで、Jagu’e’rに入ったきっかけは、上司からの依頼で、ご自身の仕事での経験を発信する中で、発表の楽しさや喜びに変わり、社内での技術発信の中心メンバーになった。

技術の集まる場所が東京に比べると少ないし、話をできる友人もいなかった。そういった場所がほしいと思ったので、地元でのコミュニティを運営し始めた。

▲株式会社すかいらーくホールディングス:福田さん

Jagu’e’rは、ただ聞くだけではなく、お返し(発信)しようという文化があり、社内でもそのような文化に持っていきたいと考えられている。

これからJagu’e’rでやられたいこととして、会社の垣根を超えて、各社共通の悩みを解決したり、技術者の”交換留学制度”を検討されている。

▲四天王の皆さん

ワイガヤからの質問:オンラインとオフラインで発信に違いはあるか?

加藤さん「オンラインは、レスポンスがすぐわかり、リアルは表情がわかりやすい良さがある」

福田さん「特に食事面では、オフラインのほうが距離が近くなり、打ち解けやすい」

平岡さん「内容は変わらないが、オフラインは一体感を感じることができ、オンラインは人数制限無く交流ができる」

竹内さん「オンラインは、テーマに興味を持って参加することが多く、オフラインは懇親会や人とのつながりを目的に参加することが多いと感じる」

(デロイトトーマツアクト株式会社 / 坪田弘紀) 

<基調講演: 世の中枠> 社外コミュニティの有効性と展望 〜 Jagu’e’r は変革のパイオニア  〜

<基調講演: 世の中枠>は Google Cloud の佐々木さんより発表いただきました。

佐々木さんは Google Cloud で働きつつ、2年間大学院に通われており、その時の個人研究の成果をもとに発表いただきました。

本日お話する旅は楽しい旅行のことではなく「かわいい子には旅をさせよ」の旅となります。厳しい経験を積ませるほど成長が出来るので、かわいい子にあえて辛い旅をさせた方がいいということわざとなります。このかわいい子という部分は企業にとっては社員、旅というのは外に出て様々な経験やチャレンジをすることだと捉えてみてください。

個人目線でも企業目線でも外で人材育成をすることの必要性は疑いもないですが、社内で研修をする方法に比べて、外で経験を積む方法はやり方が確立していないのが現状です。そこで佐々木さんが着目したのが「社外コミュニティ」を用いた学びとなります。

重要なキーワードとして越境学習があります。越境学習では、ホームと呼ばれるみなさんが所属している環境と、それ以外のアウェイとを往還、行き来することと定義されています。

行き来が重要で、アウェイに出た時とホームに戻った時の二度葛藤を通して学ぶことになります。この葛藤が「混乱するジレンマ」と呼ばれていて、これまでホームにおいて当たり前と思っていた価値観や信念を疑問に思って改めて問い直しをされる。それを再構築していく中で自分から見えている世界が変わっていく、変容していく流れの学習が行われているとのことです。

越境学習の必要性について、個人目線で見た時には「4つのワーク」という考え方が参考になります。ここでのワークは仕事そのものではなく、人生における役割のようなものを指します。この4つのワークを柔軟に組み合わせてポートフォリオワーカーとして生きると、より人生が充実して幸せに生きることが出来るのではないでしょうか。

この絵を見ると色々なところにコミュニティがあり、有給ワークから飛び出せば様々な学習の機会が身近に転がっていることが分かります。Jagu’e’r の場合は有給ワークの人以外にも、学習趣味ワークに加え、先ほどの話にあったように地域ワークに繋がっている人もいるコミュニティとなります。これは企業が人材育成のために行うものだけではなく、みなさんの身近にはたくさんの機会があふれているということを意味しています。

働くことは会社での活動だけではないですし、学びは多様で様々な人達と関わりながら進めていくもののため、この「4つのワーク」の絵を通して生き方を考えさせられますね。

企業目線で見たときの交流範囲と方向性の違いをマッピングした図となります。それぞれの施策については、必要なリソースやコストが全然違うというところにも注目していただきたいとのこと。

こうやって見ると、社外コミュニティ活動はコストも安いですしリスクも低いので、越境学習を目的とするのであれば本当に良い選択肢ですね。先ほどの企業間留学も素敵な取組みだと思いましたが、社外コミュニティ活動はより始めるためのハードルがより低く、多様なアウェイ環境にアクセス出来る方法なので、今後の学びの主流になるのではないかと感じました。

社外コミュニティと社員と所属企業の関係はこの図のように表現出来ます。真ん中が皆さん、左がコミュニティ、右が皆さんのホームになり、AとBの矢印のもたらす相関関係については研究が進んでいる分野です。実際、この部分は企業のユーザーコミュニティをマーケティングの一環として提供している企業も多いです。

佐々木さんは業務上、この右側に注目している理由が二つあるとのことです。一つは伸びているスタートアップ企業では、数年前から勉強会等で活用している人が多く、さらにそれらの活動を企業から後押しされているケースが多いとのこと。その一方で参加したいのに業務時間だと参加できない、活動が社内で評価されないという声も多い。そこでこれらに相関関係があると考え、ベネフィットと課題を明らかにすることでエコシステムを構築出来ると考えたのが佐々木さんの研究とのことです。

この辺りの話ですが、経験的にも社外コミュニティ活動が有用であることは分かってはいるのですが、何故有用なのかを上手く説明出来ないところがあったので、この部分を明らかにしてくれた佐々木さんの研究は大変ありがたいですね。

昨年末の Jagu’e’r 会員に対するアンケートとインタビューで調査を実施。アンケートについては有効回答126名でした。

個人のベネフィットとして、本業の成果、スキル、キャリア、人脈は全てプラスの回答が過半数を大きく超えており、マイナスの回答はゼロ回答でした。

企業のベネフィットとしては、業務への取り組みの変化、アイディア・業務改善、多様性の実感のそれぞれにおいて多くのプラス回答がありました。

越境学習については個人のベネフィットが中心で、企業のベネフィットはそこまで高くないと考えていたのですが、かなり高いですね。これはかなり貴重なデータだと思います。

満足でも不満でもないどちらでもないが47.5%で一番多い結果となりました。これはテック系とビジネス系で見た場合にテック系の方が満足度が高かったが、これはテック系が元々勉強会などの参加が認められやすいことと、DXにおいてITのスキルアップから始められている企業が多いことが原因と推察しているとのこと。

クロス集計をして支援への満足度と本業の成果との相関を見たところ、支援への満足度が上がると本業の成果にプラスの影響をもたらすということが分かった。これはさらに満足のいく支援をすることで「どちらでもない」層を左に移動させることが出来ると、プラスの影響は広がる可能性があるということです。

多数が「不満」ではなく「どちらでもない」と回答しているところがポイントですね。企業の認識よりも支援が不足しているという結果であり、少しの支援で「満足」に変わる人がかなりいるということを意味しています。この事実を経営層に把握してもらうだけでも、社外コミュニティ活動への支援の状況は変わるかもしれませんね。

一方でリスクの部分の話です。かなり衝撃的な数字ですが、社外活動が人事評価の対象になると答えた企業の人はあまり転職しない、一方で人事評価の対象にならないと明確にわかっている人の半数が転職を検討したいという結果が出ました。これはかなり衝撃的な数字であったため、私もこの資料は会社の方に直ぐに共有しました。多くの企業において、人材育成の方針を変えるような数字であると思います。

研究のまとめと経営層への提言は以下の3点となります。

  • 社外コミュニティ活動は企業の競争優位をうむ
  • 支援が求められている
  • 支援しないことはリスクとなりえる

ここまで経営に刺さる提言を出されると、企業として社外コミュニティ活動をやらない選択肢はないように思いますね。

日本では自分の意思で外に出て行って積極的に活動するというのは、まだ当たり前にはなっていないです。Jagu’e’r に参加している皆さんは先進的です。この当たり前でない世の中を変えていくためには、成果を所属企業に持ち帰り、仲間や支援者を増やしていくのが重要となります。皆さんの一つ一つのアクションが解決に繋がります。

ということで、どんどん旅に出ていきましょう。

本当に素晴らしい発表でした。また、社外コミュニティがもたらすベネフィットと課題について、大変有益なデータが示された研究でした。

社外コミュニティとして考えると Jagu’e’r は様々な立場や考え方や価値観を持つ人々が集う場であり、低コストで効果的な越境学習を行うことが出来る最高の環境だと思います。この環境を利用しない手はないですし、社外コミュニティを利用した越境学習は皆さんの仕事だけでなく、人生をより良いものに変えるきっかけにもなると思います。

皆さんもどんどん旅に出ていきましょう!

(株式会社メビウス / 高橋正幸) 

まとめ

為になるお話が続き、あっという間の2時間が過ぎてしまいました。MCのお二人にGoogle Cloud Japan 黒須さんを交えてまとめとお知らせです。

「これまでは一部のコアメンバーでJagu’e’r Parkを運営してきましたが、今回はエバンジェリストの方々を中心にいろんな人が集まり、毎週金曜日のお昼に集まって準備をしてくれたおかげで、とても素晴らしいイベントになりました。」(酒井さん)

自分たちがやって見せた後は、次代を担う人たちにお任せしてやってもらう、とても大事なことですね。

Google Cloud Japan 黒須さんからのお知らせ

次回のJagu’e’r Park ‘23 Winter の開催が12/8に決まりました!

渋谷のGoogle Cloud Japanオフィスのホールでの開催となり、とてもたくさん(数百人規模)参加できるとのことなので、皆さん今からGoogleカレンダーに予定を入れておいてください! 忘年会シーズンですが、Jagu’e’rの忘年会に参加しましょう!

▲グーグル・クラウド・ジャパン合同会社:黒須さん

お知らせその① わたしたち、いっしょになる

10年ぐらい前から続く老舗のユーザー会、GWSユーザー会がJagu’e’rに統合することになりました!

(実は私もGWSユーザー会から来ました!)

お知らせその② 今年もやります!

Jagu’e’r Awardを今年もやります!Jagu’e’r Park’23 Winterにて、その場で今年のチャンピオン(最優秀賞)を決めます! また、今回、昨年のチャンピオンの伊藤さんが司会をしてくれているので、今年度のチャンピオンに来年の司会もやってもらいますと、その場で決まっちゃいました。

従業員がJagu’e’r Awardを受賞したことを所属企業が発信するなど、社外コミュニティ活動での成果が所属企業の企業認知を高めることにも役に立てることができるAwardなので、ぜひぜひ積極的に参加をしていきましょう!

(株式会社メディアネットワーク / 石戸謙次) 

事前アンケート結果発表

Jagu’e’rは世の中の縮図。

事前アンケートの結果が出ました。

尖ったエンジニアの集まりである我々 Jagu’er会員 は「マジで普通」でした! でも「Jagu’e’rを見れば普通がわかる!」ということがアンケート中に証明されました。私もたけのこ派でたまにメガネなので割と普通のようです。

ということで楽しく為になるJagu’e’r Parkもあっという間に閉会のお時間となりました。司会の皆さま、長時間お疲れさまでした!ありがとうございました。

所感

Jagu’e’rにはテック系の分科会だけでなく多種多様な分科会があり、またテック系の会社だけではなくユーザー企業も参加している為、テクニカルだけではない学びを得られたり、会社だけでなく業界を超えた人脈を作ることができる、貴重なコミュニティです。また、分科会の数が多く、かつ活発に活動しているということで、登壇してくれる方や、運営にもより多くのサポートを必要としており、チャレンジの機会に満ち溢れています。私もつい先日、GWSユーザー会の統合を機にJagu’e’r に参加したばかりでしたが、参加したばかりの私にもJagu’e’r エバンジェリストの秋元さんが声がけをしてくれて、気がついたらこの文章を書くに至っていました。

今回のテーマは「変革」でした。

私が社外コミュニティに参加するようになったのはかなり前のことでしたが、切っ掛けは社外の新しい環境の中で新しいことにチャレンジしてみたい、という自分自身の変革を求めたからだったと思います。ですので、社外コミュニティ未経験の方はまずは社外コミュニティへの参加から、コミュニティに参加されている方はコミュニティの中で役割を持って活動をしてみてはいかがでしょうか。実務にも還元可能な経験や人脈など、他では得難い何かを持ち帰ることができると思います。また、マネージメントをされる方は部下の成長の機会として、ぜひとも社外コミュニティ活動への参加の後押しをしてあげてください。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。この文章が、誰かの背中を押すことの一助になれるととても嬉しく思います。次回は12/8(金)Jagu’e’r Park ‘23 Winter でお会いしましょう!

今すぐGoogleカレンダーに登録して、他の忘年会をブロックしておいてくださいね!

(株式会社メディアネットワーク / 石戸謙次)

▲おまけ:ジャガーポーズ ( Jagu’e’r Park Winter で皆さまの参加をお待ちしています!!)

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