開催報告:JACO#12「次世代のエンジニアを育てたい!」

みなさまこんにちは、デジタル・クラウド人材育成分科会です!

2023年5月15日に「次世代のエンジニアを育てたい!」をテーマに、「JACO Meet up #12! by Jagu’e’r デジタル・クラウド人材育成分科会」を開催しました。

JACO Meet up #12では、エンジニアをどう育てていけばよいのかをテーマに、LT大会と登壇者や参加者でグループに分かれて議論を行うクラスルームの2部構成で開催いたしました。

今回はオンライン・オフラインのハイブリッド開催で、本分科会では初のオフラインでのクラスルームも開催いたしましたが、運営の想像以上に議論が盛り上がり、参加者からは「似た課題を抱えた同業者同士で話し合えて参考になった」という声もいただきました。

「エンジニアってどうやったら育つんだろう?」「うまくいったプラクティスが知りたい」といったお悩みを解決するヒントを得ていただければと思い開催しました本Meet upですが、参加者数は54名とたくさんの方にご参加いただき、開催後のアンケートでは事例が参考になった、刺激になったという声をいただきました!

本ページでは、各LTとクラスルームの振り返りを記載しておりますので、是非ご覧ください。

「アウトプットを伴走するエンジニア育成のこれまでとこれから」セゾン情報システムズ / 小杉 隼人様

「【社内活動共有】クラウド学習に必要なインフラ基礎トレーニングの実施概要と経過報告」アクセンチュア / 酒井 大吉様

クラスルーム

まとめ

 

「アウトプットを伴走するエンジニア育成のこれまでとこれから」セゾン情報システムズ / 小杉 隼人様

まず、セゾン情報システムズ 小杉さんからのLTになります。
Jagu’e’r初心者とのことですが、CCoE Leadの担当をされておられいるとのことで、実に素晴らしいです。
お話いただく内容も含め、Jagu’e’rにぴったり合う内容で、初心者に思えません!

Qiitaの投稿をJagu’e’rのSlackで共有いただいた流れで今回の登壇になったとのことで、Qiitaの内容も必読です。
https://qiita.com/hayao_k/items/d9707c62a95ee46ee80c

取り組みを始める経緯の偉い人がとても強そうです。

別クラウドを主に担当されていて、Google Cloudの専門家ではないにも関わらず、Google Cloudの有識者を育てるのは、大変なことかと思います。
そこで、ご自身や上司の方が今までどのようにクラウドを学んできたかを話し合われ、インプットとアウトプットの重要さ、その道しるべを示して伴走し、仲間を増やすという考えに至ったのは本当に素晴らしいです。

・インプットとアウトプット
・伴走支援
・勝手に育つ人を育てる
・育つスイッチが入る環境や機会を提供する

人材育成において、どれも重要なキーワードだと認識しています。

「情報をインプットする」→「疑問を持つ」
.    ↑           ↓
「アウトプットする」←「調べてみる」

素晴らしい学習サイクル+的確な3つの施策をされています。
「Google Cloud Partner Top Engineerへの選出を目指す!!」とても大きくカッコイイ目標です。

積極的に外に出て、学び、熱量、モチベージョンをもらってくるというのは非常に良くわかります。
学びだす人たちへ、外の世界に踏み出す後押しを積極的にしていきたいです。
アウトプットがないとインプットがはかどらないというのは私も真理だと思っています。

業務時間内に月30時間程度の学習時間を確保しているというのは、スゴイ活動!
上長とも調整されているので、気兼ねなく学習に集中できるのはとても素晴らしいです!
弊社もやりたい!(やって欲しい!)

社内認知を広げて、「自分も参加したい」と思えるようなきっかけ、後押しをし、仲間を増やす。
そうすることで、「部門を超えたつながり」につながる。

学びがいっぱいで、すぐさま自社でもやっていきたいと思える内容だらけです。

毎週気になったWeb記事紹介をされているそうですが、とてもいいインプットとアウトプットの習慣付けだと感じました。
色々なものに目を向けるのにもよいと思います。
これも早速やってみよう!

LT大会も企画・実施されているとのことで、「LTとかやりたくないです」と言ってたメンバーも「やってみたら意外と楽しくてハマってしまう」というのが笑いのツボにハマりました。
LTは沼ですね、どんどん深みにハマっていく・・・

参加者の個人の姿勢が変わり、チームとか部門に波及していったというのはとてもいい流れです。

逆に「アウトプットしたいのに時間が取れない」がモチベーションの低下になるというというのは見落としていた観点でした。
ノルマではなく、自分が楽しいと思えるのが大事ということで、1on1でのフォローがとても重要なことに改めて気づきました。

最後のまとめまで、学びがいっぱいです。
早速自社にも持ち帰って実践してみたいと思える内容が盛りだくさんで、目から鱗が落ちまくりです。
あっという間の15分でした。小杉さんありがとうございました。

(CTCシステムマネジメント株式会社 / 古林 信吾)

 

「【社内活動共有】クラウド学習に必要なインフラ基礎トレーニングの実施概要と経過報告」アクセンチュア / 酒井 大吉様

続いて、アクセンチュア 酒井さんからの社内活動の共有LTとなります。
なんと、大阪からJoinいただいたとのことです、大変ありがとうございます。

Google Cloudだけでなく、他のクラウドの学習、業務を行われている酒井さんが、どのようなインフラ基礎トレーニングをされたのか期待が高まります。

クラウドのシフト、モダナイゼーションのニーズに対して、これから入られる新卒の方、第2新卒の方向けに、クラウドの理解を深める前に、ITの前段の知識として、インフラ領域の基礎固めをした上で、クラウド領域の理解を深めて欲しいという、とても理にかなった勉強会が企画されています。

「インフラの知識をもっと鍛えないといけないよね」という方、
「マストとしてインフラのところをキャッチアップしないといけない」という方、
「これからクラウドに興味がある層、勉強をする土台作りとしてインフラの基礎領域を学びたい」方
と、ターゲットをしっかり見据えたトレーニングなので、とても受けてみたいです。

1時間x4回ということですが、おさえるべきところをしっかりとカバーした内容で、受講できる方々が羨ましいです!
文系出身の酒井さん自身が苦労された部分、新卒が苦戦しているところは何かと考えて、ピックアップされたカリキュラムが秀逸です。

最大で190名!!!ものすごいです!
しかも7割が若手社員ということで、注目度の高さが伺えます。

39/190名と2割の方がGoogle Cloudの試験申し込みをされたというのも素晴らしいです。

今後の方針も明確です。
一番つまずくであろうネットワーク構築、セキュリティの設定といったところのハンズオン講義を
考えられているのは、「ソレナ!」と思います。

全体を通してですが、勉強会の動画を作成して、コンテンツを共有されており、「資産として残す、積み重ねていく」というのはとても素晴らしいです。(パクらないと)
繰り返し見て理解を深められるというのは、いい時代になったと感じます。
(ちなみにブログ執筆担当になると、繰り返し素晴らしいLTを堪能できるのでお勧めです。見れば見るほど、気付きがあります。)

最後のQAも熱意があって素晴らしいものでした。
こちらも15分あっという間のLTで、酒井さんありがとうございました。

(CTCシステムマネジメント株式会社 / 古林信吾)

 

クラスルーム

クラスルームでは3~4人の5チームに分かれ、各チームで好きなテーマを選んでディスカッションを行いました。
用意されていたテーマはこちらの5つで、どれを選んでも議論が白熱しそうなほど、人材育成では重要なテーマばかりですね。
やる気の出してもらい方 / 能動的になってもらうには?
育成対象者の目標設定にメンター/上司はどれくらい関わる?
教育・育成に関わる資料等の保管方法、更新や共有の仕方はどうしてる?
情報系出身ではない新卒への社内育成はどうしてる?
新人、若手に教える技術について、レガシーとモダンのバランスは?

私のチームは「新人、若手に教える技術について、レガシーとモダンのバランスは?」というテーマから議論を始めたのですが、話していくうちに「やり気の出してもらい方」や「目標設定や評価制度」の話へと移り変わっていきました。どのテーマも、人材育成とは切っても切れないものなのだなと改めて実感しました。
他のチームも議論が盛り上がっていて、会場はワイワイガヤガヤと熱気に溢れていました!時間は40分あったのですが、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

最後に、各チームでどのような議論が行われたかを共有し合いました。どのチームの発表も共感できる内容ばかりで、皆さん深く頷きながら聞いていらっしゃいました。

まとめ

LTでは多くのプラクティスが紹介されていて、大変学びが多かったですね。すぐに真似ができそうなものもあると思うので、みなさまの活動にも是非取り入れていただければと思います。
また、クラスルームも学びが多かったので、次回はオンラインの方も参加できるような形で開催したいですね。

今回ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!