第11回 小売業界分科会 Meet Up 開催レポート
2023年8月7日 By Daiki Kato
2023年7月21日(金曜日)16時より 第11回 小売分科会 Meet Up を開催しました。今回のテーマは「外食産業」です。
アジェンダ
LT#1 GWS活用】ノーコードで解決!~金券管理の闇から従業員エンゲージメントまで~株式会社すかいらーく 藤本 祥恵 様
LT#2 モスバーガー加盟店全店へのiPad導入とGWSを活用したコミュニケーション 株式会社モスフードサービス 武本 弘平 様
LT#3 飲食店と顧客をつなぐ、クラウドネイティブなモバイルオーダー POS 株式会社dinii 木村 純也 様
ブレスト 生成AIと小売の未来
会場の様子
司会進行は、Meet to#11 から 小売分科会のオーナー会に加入いただいた イオンリテール 丸尾さん!Meet up#11 の参加者は、 40 名!オンサイト(会場)32名、オンライン(Google Meet)8名と、ハイブリッド開催で今回も大変盛り上がる Meet up となりました。
LTのトップバッターは、すかいらーく 藤本様!
全国 2,973店舗(2023 年 6 月末時点)を展開するレストラン チェーン「すかいらーく」の金券管理におけるデータ分析基盤の裏側をわかりやすく解説。
プラットフォームとして Google Cloud を採用するに至るまで課題やアーキテクチャも投影いただきながら解説いただき、正にユーザー会の醍醐味を味わえるようなLTとなりました。
金券に関しては、我々がわからない闇があるそうで、実数とオンラインの数字が合わないといったことが生じているそうです。その背景には、券種が多岐にわたることや、レジで金額入力を間違えることがあることや、券の処理方法がモノによって異なることがあるなど。
そこで、金券管理フローを作成。問題があった際にはすぐに調査できる仕組みをGWSで作りました。その結果、作業工数も格段に下がり、金額差異が100分の1に。
GWS使うことでノーコード、スモールスタートが可能なので、すぐにでも取り組み効果を実感できるのが素晴らしいですね。
LT 次は、モスフードサービス 武本様!
全国 1,291店舗(2023 年 6 月末時点)を展開するレストラン チェーン「モスバーガー」における、加盟店全店へのIpad導入とGWS導入のお話をいただきました!
今までの課題としては、フランチャイズを運営する法人によって、独自のディバイスを導入しているところもあれば、導入していないところもあるなど、バラバラの状態。フランチャイズ形式で全店に対して、ツール導入を促すことが非常に難しいとのことでした。
そんな中、DX 化の流れで、タブレットプロジェクトが始動。端末は、店舗スタッフのポータビリティ、アクセシビリティよりiPadを選定。グループウェアは Google Workspace 他、コミュニケーションツール、店舗ソリューションを検討し、結果としてコスト面で優位性のあった、Google Workspace Frontline に決定。2023年2月1日から、1,300店舗にて一斉利用開始することができ、緊急報告や、衛生管理などの用途に Spleadsheetを使用しているそうです。
さらに、Chat を利用することで個人端末の利用がなくなり、プライベートとの棲み分けができたというメリットも!今後、本部側で 500 時間の業務削減を目標にされているそうです!
最後に、武本さんからの Google Workspace 導入成功のためのポイントです。
・全店が参加しているため、情報共有が活性化した
・お店にITリーダーを作って店舗の協力を得る
詳しい情報は、事例動画をご覧ください。
今後も更なる効果を期待できそうですね!
LT 最後は、dinii 木村様!
dinii は、モバイルオーダープラットフォーム、すなわちMO-POS、QRコードをモバイルで読み取って注文できるサービスを提供しています。とりわけ、飲食店のリピーターを増やす仕組みをプロダクト化しているというのが特徴です。
すでに、1000店舗以上で利用されているサービスです。dinii では、お客様のモバイル端末を使ってアクセスするので、いつ、だれが、何を注文したのかを収集することができます。POS・MO・CRMを実現する素晴らしいツールですね。
世界で初めてリピーター作りができる飲食店プラットフォーム!
日本発ですごくキャッチ―です!
なお、テクノロジーに関しては、以下のような特徴があります。
・プロダクトはすべてGoogle Cloud上のアプリケーションで動いている。
・アプリケーション:AlloyDB/データ分析基盤:BQを利用している。
・BQの分析データをLookerStudioで可視化しCRMに利用している。
特に、QSCを上げる施策においては、BigQueryとLookerで可視化分析を行っており、複数ブランドが POS システムを使用するため、分析したい項目がバラバラになっているという問題を解決。BigQuery を用いて、全自動でセグメント毎にメールの自動配信もしています。
dinii様の今後の展開にも期待ですね!
テーマ「生成AIと小売業の未来」に沿ってブレスト を行いました!
まとめ
同業種の方の異なる視点・考えをいただくことで新たな気づきが生まれました。
様々なユースケースが想定される中、BigQueryを活用して、構造化データ / 非構造化データを問わずデータ管理できるのもメリットだと思います。
個人的にも、早く使ってみたいサービスの一つです。
懇親会は、いつも通り大盛りあがり!
次回は Meet up#12 は、9月22日(金) 16:00 より
なんと 「データ利活用分科会とのコラボ」と分科会との初コラボイベントになります。
豪華なMeet upとなること間違いなしです!
是非、お気軽にご参加ください!