開催報告:LACO #13「私の○○挑戦記」
デジタル・クラウド人材育成分科会 運営の秋元・加藤・小西です。人材育成分科会では、2023/11/29にオンラインで「私の○○挑戦記」をテーマとしたLT大会を開催しました! 当日は「いい肉の日」という、外食に大変語呂の良い夜でしたが、70名近い方にお集まりいただきました。
このブログでは、当日の様子を振り返りながら、LTデビューを飾った皆さまの発表をお伝えしていきます。
(秋元 良太 / アクセンチュア株式会社)
オープニング
イベントが始まる前に、申込フォームで記載いただいた「皆さんの挑戦」をご紹介させていただきました。
やはり人材育成分科会のイベントというだけあって、これから資格を取得することに挑戦したい、という声が多く寄せられました。一方で「毎日1万歩歩く」「コミュニティと育児の両立」など、プライベートで重要な挑戦もありました。
そんな前座で盛り上がっていると、定刻になりましたので、イベントスタート!! 本日のアジェンダはこちらです!
目玉は、LTたくさん!!! はい、数えきれないほど、たくさんですw
まずはイベント運営メンバーの小西さんからオープニングをいただきました!
小西さんには先月から運営に入っていただき、さっそくイベントの司会という大役を引き受けていただきました! ベース、ドラム、チェロと音楽に多彩な小西さんです。
アルティメット&フリスビー好きの加藤さんからも自己紹介いただきました!
最近新しい仕事に挑戦している秋元からも自己紹介させていただきました!
(秋元 良太 / アクセンチュア株式会社)
前座LT 「私の○○挑戦記」に込めた想い
オープニングに続き、イベント運営メンバーの一人である秋元から、このイベントのテーマについてご紹介させていただきました。
まず人材育成分科会のイベントへ初めて参加した方に挙手をお願いしてみると、参加者の4割程度の方に挙手いただきました。Jagu’e’r のイベントでは、このようにイベント初参加も歓迎です。初めてご参加いただいた方向けに、直近イベントのダイジェストも含め、人材育成分科会の活動をご紹介しました。
人材育成分科会には JACO と LACO の2つのイニシアティブがあります。LACOでは学ぶ個人を対象として学習法や資格取得 Tips を共有しています。JACOでは、勉強会などコミュニティを運営されている方向けに、コミュニティの運営の知見を共有します。
人材育成分科会でやりたかったことは何か、その問いを考えてみると、、、
挑戦する形は人それぞれ。他人と比較することなく、一人ひとりにとって勇気をもって踏み出す一歩があるはず。
みんなの十人十色な挑戦を応援することこそが、今回「私の○○挑戦記」を開催した理由です!
人材育成分科会では、どんどん新しい方にもご活躍いただく機会を提供できればと思っています。我こそは、という方はぜひイベントへご参加いただき、雰囲気を確かめてみてください!
詳しくは、以下の Speaker Deck へスライド格納しましたので、ご参考ください。
Speaker Deck | Jagu’e’r_「私の○○挑戦記」開催への想い(人材育成分科会)
それでは、本編に入っていきましょう!
(秋元 良太 / アクセンチュア株式会社)
高尾さん(電算システム)「憧れを超えたエンジニアへ」
最初のLTは電算システムの高尾さんから、資格試験を通じて「Google Cloudを学んでよかったな」と感じたことをお話いただきました。
クラウドエンジニアに憧れていたものの、業務で携わったこともなくなかなか手が出せていなかった高尾さん。大谷選手の名言「憧れるのやめましょう」に感動し、憧れのクラウドエンジニアを目指し資格取得に向かって頑張ることを決意。勉強の結果、合計3つの資格取得に成功しGoogle Cloud案件に関わるきっかけに繋がりました!
Google Cloudは教材も多く勉強しやすいため、憧れるのではなくやってみるのが良いと感じたそうです!
最後には、また大谷選手の名言を引用。クラウドエンジニアに憧れるのではなく、超えていけるように頑張ることが大事。一緒に頑張っていきましょう!とのことでした!
(加藤 雅己 / アクセンチュア株式会社)
金子さん(NDD)「独立系Sierのエンジニアはクラウドを学んで強くなる」
NDD の金子さんから「独立系Sierのエンジニアはクラウドを学んで強くなる」というタイトルで LT をいただきました。
冒頭からいきなり強く共感する話ですが、新しい技術を勉強するように言われても、業務で使う機会がないと勉強をする必要性を感じないのですよね。それよりも目の前にある案件で必要になるアプリケーションコードの勉強を頑張った方がいいというのは、本当によくある話かと思います。
ローカルマシン上では難しい開発環境をクラウド環境に構築するのは便利な使い方ですね。このようなクラウドの活用方法を知っているとアプリケーション開発の生産性も大きく向上します。
なお、この2つの活用事例の詳細についてはブログでも公開されています。
上で決まったインフラやアーキテクチャが落ちてくる環境だと、アプリケーション開発者は自分で関与出来るアプリケーションの世界だけで何とかするということになりがちなので、クラウドの勉強は難しくなりますよね。特に開発や運用が分業化されている企業ではあるあるの話だと思います。
クラウドを知ることで案件への貢献の幅が格段に広がるというのは、本当にその通りだと思います。アプリ開発者こそクラウドを勉強し、インフラ周りに強くなると様々な恩恵を受けることになるという話ですので、業務で直接クラウドに関わらない人でもクラウドの勉強に挑戦する重要性がよく分かりますね。
クラウドの勉強をやる気にさせる素晴らしい LT でした。私もインフラはあまり強くなく、業務上もそれほど関係のないところがあるので、もっとクラウドの勉強に挑戦していこうと思いました。
(高橋 正幸 / 株式会社メビウス)
山田顕人さん(アイレット)「Google Cloudを学習してから実際に何か作るまでの話」
アイレットの山田さんのお話です。
まずは山田さんの自己紹介から。Google Cloud、 AWS、 Azureとまんべんなく資格を取得されていて三刀流の方なんですね。疲れたときにYouTubeラップバトルを見るというユニークな趣味をお持ちです。しかも、Amazon KindleでAWS関連の書籍も出版されているらしいです。すごい!
※Kindleで出している書籍:https://amzn.asia/d/1efKkrQ
山田さんはアイレットさんの提供しているサービスであるcloudpackの運用分析プラットフォームにて、有人監視に関わるアラートのスピードアップなどに携わっているそうです。
※参考:クラウド監視・運用保守の品質がさらに進化。AMS 適用やインシデント対応品質を高める「運用分析プラットフォーム」を短期間で構築
このプラットフォームはAWS上で稼働しており、そこには課題が2つあったとのことで、1つはチーム内にRedashに明るいメンバーがいなかったという点と、もう一つは度々Redashで障害が発生していて分析に支障を来していたという点だったそうです。
そのような課題に対して課題の解決と自身の興味やチームへの提案という理由を織り交ぜて、Lookerをやってみようと思ったそうです。課題解決に新たな技術への挑戦も兼ねる姿勢が貪欲で素晴らしい!
しかも、業務改善のつもりで取り組んでいた内容をNew Relic FutureStack Tokyo 2023というイベントで紹介することになって、それが予想以上に社内外に好評だったという副産物を生む結果になったそうです!チャレンジってやっぱり大切ですね。
どんな感じで運用の可視化がされているのか気になった方はイベントなどでアイレットさんのブースに訪問してみるとやってるかも知れませんね。
(関口 貴生 / 株式会社エヌデーデー)
西村春紀さん(すかいらーく)「窮鼠PDEを取る」
すかいらーくの西村さんから、「窮鼠PDEを取る」というタイトルで発表頂きました。
業務のことを覚えるので手いっぱいなのもあり資格取得に手を出していなかった西村さん。ある日先輩と同じ日にPDEを受験する約束をすることに。そしてなんとその後の祝勝会の日程も先に決まってしまい、絶対に合格しないといけない状況に…!
追い込まれたこともあり(?)、無事に合格することが出来たそうです。勉強法としては Udemyでの問題集、Skills Boostでのハンズオンと合わせて公式ドキュメントとG-genブログで理解を深めていったそうです。
資格取得は自信にもつながるし、次の資格にチャレンジしようという気持ちにさせてくれるとのこと。周りの人を巻き込んだ動機付けも使いながらうまくモチベーションを維持して頑張っていきましょう!
(加藤 雅己 / アクセンチュア株式会社)
藤森さん(中外製薬)「Google Cloud PDE 取得記: 製薬企業新人データサイエンティストのステップアップ」
続いて、中外製薬より藤森さんのご登壇です! 製薬企業で新卒2年目のデータサイエンティストということですが、早くから社外と繋がって交流されています。Jagu’e’r ではヘルスケア分科会やAI/ML分科会の運営もお手伝いいただいています。
入社してから縁あって、すぐにGoogle Cloudへの誘いが…! 入社後わずか半年間でProfessional Data Engineer取得して、MLOps周りを担当されています。これは社会人2年目以降の方が資格を取得できない言い訳ができないですね…!
藤森さん的PDE学習法はこちら! Cousera を受講して、Dataと名前のつくサービスの使い分けを把握したとのことでした。
藤森さんは、LT での話し方から頭の回転の速さが伝わってくるスマートな方です! 一緒に分科会の運営をさせていただいている筆者の経験から補足すると、藤森さんの人柄としては飲み会が好きで、Jagu’e’r のなかでどんどん新しい仲間を増やしていく行動力のある方です。今後も本業&コミュニティでのご活躍を応援しています!
(秋元 良太 / アクセンチュア株式会社)
古本さん(クラウド パンダ)「苦手意識がきっかけで、起業した話」
続いて、クラウドパンダの古本さんの登壇です! タイトルから刺激的なLTですね、ワクワク! 多様な人材が集まる場として、Jagu’e’r の魅力が感じられますね。
古本さんの起業は、前職での経験がもとになっているとのこと。ご自身で担当した業務のうち、特にインフラ領域の学習に苦労したそうです。まずはAWSの勉強から始めましたが、複数の技術を組み合わせることに苦労しました。もっと効率よくスキルを身に着けることができないか、と考えました。
そこで、古本さんは「この領域を学べるサービスが足りないのであれば、自分で作ろう!!」ということで起業を決めたとか!! この発想の転換、ぶっ飛んでいる感じがとても素敵ですね!
日本のIT / クラウド界隈を盛り上げる将来のユニコーン候補?に期待です! 多様な感性・価値観の皆さんと一緒にコミュニティで会えることは醍醐味の一つですね。今後の挑戦も応援しています!
(秋元 良太 / アクセンチュア株式会社)
川邊さん(シスメックス)「社内のAIリテラシーを高めるために奮闘している話」
続いて、シスメックスより川邊さんにご登壇いただきました!
「生成AIうまく使ったら、働き方変わるんじゃね?」と感激し、社内で生成AIのコミュニティを立ち上げたという川邊さん。発足してから半年間で様々なイベントを企画し、なんと総勢600名が参加したイベントもあるとか!すごいですね。
もともとは有志で立ち上げた団体ではあるものの、いまでは全社的なAIプロジェクトのサポートにも入るほど市民権を得たとのこと。とにかく動き続けることの大切さを感じますね。ここで満足せず、「AIと共創・共生し働ける人材を育てる」を目標にさらに先へ進んでいくその姿勢、素晴らしいです。
挑戦し続けることの大切さを改めて感じるLTでした。川邊さん、ありがとうございました!
(加藤雅己 / アクセンチュア株式会社)
渡邉さん(メビウス)「資格を趣味と実益に。資格オタクがGCP資格を取ってみた話」
次に、メビウス社より渡邉さんに資格取得の経緯・学習法とモチベーションについてお話しいただきました。
フルスタックエンジニアを担いつつ、教育担当もされている自称器用貧乏?の渡邉さんです。
軽い資格オタクと自称する渡邉さんですが、いえいえ、Professional認定も複数持たれており、行政書士や社労士は決して軽いとは言わないと思いますよ。。。並べてみると努力の程が伺えますね。
Google Cloud認定取得のきっかけは、会社のサポート(始まりは何でも良い!)とのことですが、そこから資格オタクの本領を発揮したようです。Cloud Digital Leader→Associate Cloud Engineer→Professional Cloud Architect…最近は、Professional Security Engineerも取得し、順当に取得されたそうです。
さらに学習を進めることで、Google Cloudへの興味が湧いてしまったそうです。注目すべきは、Study Jamを大いに利用し、一時は1位となるほど活用されており、結果、Professional Data Engineerを取得し、さらに個人6位…スゴすぎます…来年はより上位を目指すとのことです。いやいや勉強家ですね〜私も見習いたいと思います…
勉強計画は、基本を守り、無理ない範囲で習慣とする(毎日やる!)…実績のある方の言葉は重いです…心に染みてきました
資格取得のモチベーションは、喜びと非日常感。また、資格の知識が生きる瞬間を実益と表現されておりました。その後も資格取得計画も語られ、飽くなき資格オタク道を示された渡邉さん。落ち着いた語り調でいて、目を輝かせ語られていた様に見えたのは私だけではないはず!!
その確かな経験から来る技を今度是非お聞かせください。ご登壇ありがとうございました。
(関谷 友明 / 電算システム)
加藤さん(アクセンチュア)「私の運営挑戦記」
入社3年目で全冠間近・・・、1年目は学ぶ年と決めて勉強したそうです! スーパー新人すぎる。。。
そして3年目には、運営に挑戦! 志もさることながら、ワイガヤでは「アルティメット」に反応してザワザワ🤣 運動会風にしたり、景品用意したり、様々な仕掛けを実施したそうです。社内でもイベントを企画してなんと100人を超えるイベントも! イベント企画力が半端じゃないです。運営は少数でも、参加者にも助けられ何とかなると実感したそう。その中で学んだことは、
「テーマを明確に決めることが大切」
わかります、指針あると自分も迷わないんですよね、中身も濃くなる気がします。
そして、Jagu’e’rイベント! ここでも出ました、おなじみあっきーさんの無茶ぶり。こちらはLT登壇者にフォーカスしたイベントなので、参加者もみんなで楽しめるイベントについて難しさを感じたそうですが、ここでも周りの方に助けられたそうです。
結局は「運営は楽しい」で締めくって下さった加藤さん。資格とったら是非運営に!!とおっしゃっていますが、なかなかできることではないです。
加藤さんのような、3年目でイベントをバンバン企画して、成功させるというのはスーパー新人のなせる業ですが、私には難しいかもと思っている方、外から見るよりも思い切ってやってみてほしいです。意外とうまくいくものですよ。何より楽しいです。Jagu’e’rなら何度失敗しても良いんです。これから何やろうと考えている方に、ちょっと勇気を与える加藤さんのLTでした。
(藤本祥恵 / 株式会社すかいらーく)
クロージング
以上を持ちまして、本イベント「私の〇〇挑戦記」は終了となりました! オンラインだからこそのスピード感のあるLT大会に圧倒されるイベントとなりました。登壇者・参加者の方々、本当にありがとうございました!
最後は恒例のジャガーポーズで1枚。楽しんで頂けたようで、良い写真になりました! これから何を挑戦しようかなと思うきっかけとなった良いイベントでした!
2024年のチャレンジを決めていない方、是非Jagu’e’rでなにか新しいチャレンジを!運営一同あなたのチャレンジを歓迎しています!
(加藤雅己 / アクセンチュア株式会社)