開催報告: Google Cloud有資格者育成イニシアチブ – 第4回Meet Up【GCP資格取得体験談 episode 4】

デジタル・クラウド人材育成分科会・GCP有資格者育成イニシアチブは、個人の Google Cloud 資格取得を応援するイニシアチブです。第4回 Meet up はクラウドエース・関根さんのファシリテーションで行われました。関根さん自身も Google Cloud の資格を5つお持ちでトレーナーとしてもご活躍!昨年 Jagu’e’r Award 最優秀賞も受賞されていて頼もしい限りです!いつもありがとうございます!

 

CA関根さん

 

Meet up 開始直前に NTT データ小泉さんが Professional Cloud Developer の取得を宣言、司会の関根さんが Cloud Digital Leader の取得を宣言し、運営メンバーは全員宣言しなくてはいけないのか!?という緊張感の中スタートしました。(笑)

いつも通り本分科会・イニシアチブの説明をした後、本イニシアチブの参加者の皆さんから資格取得についての LT をして頂きました。

 

アジェンダ

 

1.「資格取得は学習への第1歩」DNP 相河さん

トップバッターは DNP 相河さんから「資格取得は学習への第1歩」というタイトルでお話頂きました。 相河さんの資格の数が半端ない!Google / AWS / Azure とマルチクラウド対応、情報セキュリティスペシャリストと ScrumMaster と幅広いですね!

DNP相河さん自己紹介

DNP相河さん資格

 

Coursera で体系的に学習し Qwiklabs で構築・設定方法を抑え、最後に試験対策として Coursera / Qwiklabs でカバーされていないエリアをピックアップして補強、と基本を押さえた学習方法で合格!

資格取得のモチベーションは実践だけでは身に着けられない体系的な知識習得と、会社の報奨金制度、Google Cloud 資格ならではのノベルティグッズとのこと。

DNP相河さん会社サポート

 

DNP さんの会社サポートが手厚かったのが印象的でした。奨励資格制度による受験費用サポートと報奨金、理解のある上司による自由に書籍購入できる環境、外部研修やトレーニングサポートもあり。そして相河さんが手にした報奨金の総額が衝撃的でした!(書けないですが…)

Google Cloud 資格に対応するポイントと建設的な Feedback も頂きました。
・Coursera と Qwiklabs は有償。他社資格と比較しハードルとなることも。セミナーやキャンペーンを有効活用して無償で受講することをオススメ
・Web の投稿情報が少なめ。調査に時間がかかる。
・更新するモチベーションを維持するための仕組みがほしい。再受験以外で維持できる仕組みがほしい。
・ノベルティはパーカーの復活を待ち望んでいるとのこと。

Google Cloud の中の人として改善に向け努めていきたいと思いますので、引き続きこのような Feedback を頂けると嬉しいです!

DNP相河さんまとめ

 

最後に PCA (Professional Cloud Architect) は体系的に Google Cloud を学習するにはおすすめ、実際の設計や構築にも役立つ、CCoE としても学習のはじめの一歩として資格取得を進めていきたいとのことで、PCA 取得の重要性をお話し頂きました。ありがとうございました!

 

2.「初めての GCP と PCA 合格」Modis 島根さん

続いては「初めてのGCPとPCA合格」というタイトルで Modis 島根さんから LT をして頂きました。

Modis島根さん自己紹介

 

クラウド経験なし、インフラ構築経験なし、設計・コーディング経験少なめ、機械学習って何?という状態で、2年前に Google Cloud を使ったクラウドネイティブな新規案件に携わったのがきっかけだったとのこと。

 

Modis島根さん新規案件

 

島根さんはレコメンドなどの分析担当で無事プロジェクトを終えましたが、もっと GKE やマイクロサービスに関わりたい、モニタリングも実装したい、せっかく苦労して身につけた Google Cloud のスキルを活かしたいとのことで機会を探していたところ、クラウドエースさんのトレーニングを会社補助で受講できるとのことで迷わず受講、資格取得を目指したとのことです。(こういうタイミングで必ずと言っていいほど出てくるクラウドエースさん!)

 

そして Professional Cloud Architect を受験し無事合格!

 

Modis島根さんPCA受験

 

開発したシステム全体の構成の理解、必要なモニタリングができるようになり、Google Cloud へのモチベーションも高くなったとのことで、資格取得は実際に構築を経験した後にも体系的に理解する、更に深い理解を深めるために効果的ということがよく分かりました。これから Google Cloud を始められる方、資格取得を目指す方々にはとても役に立つ LT でした!

Modis 島根さん、これからの益々のご活躍を祈念しております!

 

3.「Jagu’e’r加入(2021/07)からPCA取得(2021/12)まで」DNP 宮本さん

続いて「Jagu’e’r加入(2021/07)からPCA取得(2021/12)まで」ということで DNP 宮本さんから LT をして頂きました。

DNP宮本さん自己紹介

DNP宮本さん原動力

DNP宮本さん宣言

Jagu’e’r に加入したときに「半年後くらいには登壇したい」とアンケートに書いたということで、資格を取得しようと思ったきっかけが Jagu’e’r (アクセンチュア青柳さんのカスケード式の発表)だったということで運営としては嬉しい限りです。

そして、5ヶ月後には実際に登壇される立場になっているのが本当に素晴らしい!

 

DNP宮本さんUnlearning

 

クラウドから他のクラウドへのハードルはオンプレからクラウドに行くよりはるかにハードルが低い!ということに気づいたら学習が加速したというのは大変興味深く、Unlearning にとても興味が湧いたので早速ご紹介頂いた「みんなのアンラーニング論」を購入しました!

 

DNP宮本さん自習方法

 

学習方法は、Coursera で PCA のコースを受講すると同時に、Google Cloud の本を脇において分からないことがあれば動画に対応したページを確認するという学習方法で進めたとのことです。(またここでもクラウドエースさんの書籍「GCPの教科書」が出てくるあたり影響力の大きさを感じます。。)

DNP 宮本さんは今では運営チームにも加わって頂いて、本イニシアチブを引っ張って頂いています。いつも貴重なコメントありがとうございます!

 

4.「これまでの合格体験LTから見えてきた学びの本質」NTTデータ 小泉さん

続いては我らが運営リーダーNTTデータ小泉さんから「これまでの合格体験LTから見えてきた学びの本質」ということでLTをして頂きました。

NTTD小泉さん自己紹介

 

小泉さんがこれまで本イニシアチブで発表頂いた方々の学習の様子を見てみてみると、こんな学習サイクルを回しているのではないか?という提案がありました。

 

NTTD小泉さんSLC

 

それが「価値を感じる」 -> 「やる」 -> 「続ける」 -> 「成果を出す」という学習サイクル。そしてそれを SLC (Sustainable Learning Cycle) と名付けたとのこと。素敵です。

まず1つ目「価値を感じる」

 

NTTD小泉さん価値を感じる

自分自身にとっての有用性・有益性を把握し、次の機会の探索に繋がるという理解に至る。

次は「やる」

NTTD小泉さんやる

 

モチベーションの維持は大変。逆説的だがモチベーションはやることで湧き上がってくる。頷きしかない。

次は「続ける」

 

NTTD小泉さん続ける

意思の力に頼らない。習慣化する。これも頷きしかない。

最後に「成果を出す」

NTT小泉さん成果を出す

達成したことを見える化する。達成感が大きくなる。自己効力感が次の学習のモチベーションになる、SLC のループの突入する。もう頷きすぎて首が折れそう。

…とは言っても、独りで続けるのは困難。だからこそコミュニティの力を使おう!

 

NTTD小泉さんコミュニティのちから

冒頭の小泉さんの Professional Cloud Developer 取得と関根さんの Cloud Digital Leader の取得宣言はこのフリだったのか!!!と驚愕。。

有言不実行でも言うことが大事!宣言しましょう!できなくてもいいから言ってみましょう!言わないと実現できません!そして周りは応援&アドバイスしましょう!という提案でした。

小泉さんの本イニシアチブに対する想いが詰まった提言だと感じました。

というわけで…

 

NTTD小泉さん宣言!

 

2022年3月31日までに Professional Cloud Developer を取得されるということで、みんなで小泉さんを応援しましょう!!!

 

5.「Google Cloud からのお知らせ」Google Cloud 坂井

最後の LT は私 (Google Cloud 坂井) より「Google Cloud からのお知らせ」ということで昨年 12 月に行われた Google Cloud Learn というイベントの人材育成部分を抜粋してお話させて頂きました。

 

Google Cloud Learn

 

クラウドを学習する3つのポイントについてご紹介させて頂きました。

 

クラウドを学習するコツ

 

一つ目のポイントは”継続して学ぶ姿勢”です。クラウドは次から次への新しいサービスが出てきます。一度身につけたらそれで終わりではなく、継続して学び続けることが重要です。1年でも離れるとキャッチアップが苦しくなりますが、逆に言えば、キャッチアップし続けていれば1年後には先頭集団に立つこともできます。

二つ目のポイントは”仲間と共に学ぶ”ことです。継続してキャッチアップし続ける、学び続けるためには個人のモチベーションだけでなく、それを維持するための環境を整備する必要があります。その環境の一つが、共に学び、刺激し合う仲間です。社内に共に学ぶクラウドのコミュニティを作り、仲間を増やすことをおすすめします。

三つ目のポイントは”情報発信する”ことです。社内で学んだことを社外で発表してみて下さい。社外のコミュニティに参加してみてください。新たな学びと新たな刺激を受けることができると思います。そして、社外で得た新しい視点・ナレッジを社内に持ち帰ることによって、自社に還元することも可能になるでしょう。

継続して学ぶ姿勢、継続して学ぶための仲間・コミュニティ、社外への情報発信によって、クラウドのスキルを向上させる好循環が生まれます。

そして最後に Google Cloud Skills Boost についてもご紹介をさせて頂きました。

 

Google Cloud Skills Boost

 

今回発表頂いた方々の学習法でも、Coursera, Qwiklabs を活用したという声を多く頂きましたが、今後 Google Cloud Skills Boost は Coursera と Qwiklabs のコンテンツも統合されていきます。是非 Google Cloud 学習プラットフォームとしてお使いくださいませ。

 

最後に

LT は以上となりまして、最後に関根さんから Cloud Digital Leader 正式版が日本語で受験可能になり、クラウドエース新卒3年目営業の方も合格したという嬉しいニュースとともに、皆さんもチャレンジしてみてくださいとのアナウンスがありました。

 

CDL

 

そして最後に、アンケートに回答頂いた方 5 名様に抽選で「GCP の教科書Ⅲ」のプレゼントという太っ腹なオファーもありまして、最後までクラウドエースさんの影響力の大きさをひしひしと感じた Meet up となりました。(笑)

個人的感想ですが、学習方法としてみなさん非常に上手に Coursera、Qwiklabs などのオンラインコンテンツ、書籍、トレーニングをお使いになられていると感じました。そして、タイムリーにトレーニングのオファーや、セミナー・コミュニティでの良質な出会いがあるとスムーズに資格取得に向かって学習モードに入れるのかなと感じました。そしてそれを会社の制度としてちゃんとツボを押さえて導入されている DNP さんは、CCoE の存在が大きいのかなと改めて感じた LT 大会でした。

以上となります。引き続き、デジタル・クラウド人材育成分科会、GCP 有資格者育成イニシアチブ、社内コミュニティ連携分科会 (JACO) をよろしくお願い致します。

集合写真

 

Google Cloud Japan
パートナーエンジニアリング技術本部
坂井 俊介