開催報告:クリスマス スペシャルイベント(2022/12/20)

みなさまこんにちは、デジタル・クラウド人材育成分科会です!

 

2022年12月20日に年内最後のイベントとして、「JACO Meet up #10! by Jagu’e’r  デジタル・クラウド人材育成分科会」を開催しました。

 

年末ということでJACOもいつもとは違うことをしようと、分科会の横断的なパネルディスカッションを開催させていただきました。

Jagu’e’rには多数の分科会が存在し、また日々追加されています。

各分科会の主幹を担われている方をお招きしてお話しいただくことで、参加いただいた方に各分科会の内容や雰囲気を知っていただき、各企業での人材育成への活用に検討いただくことを狙いとしました。

 

また、本ブログは多くのメンバーで振り返り会をしながら、一緒に書き上げたものになります。メイン担当のパートごとに末尾に著者を記しております。

 

パネラー&モデレーター&司会紹介

今回、パネラーとして登壇頂いたのはこちらの5名の方々です!

【】内は運営をされている分科会

  • KINTOテクノロジーズ株式会社 粟田 啓介(あわっち)さん【CCoE研究分科会、企業カルチャー&イノベーションを考える分科会】
  • 株式会社2way  平岡 雅康さん【関西分科会】
  • 株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス 橋本 和宏さん【Observability分科会】
  • NRI 佐古 伸晃さん【金融分科会、セキュリティ分科会】
  • 株式会社NTTデータ 堤 健太さん【クラウドネイティブ分科会、Sustainability分科会】

 

また、現地・オンライン会場のモデレーターとして、運営メンバーから3名が参加させていただきました。

  • 大日本印刷株式会社 加藤 輝実(てったん)さん
  • アクセンチュア株式会社 秋元 良太さん
  • Datadog Japan合同会社 木村 健人さん

 

司会はクラウドエース株式会社の根本 泰輔さんです。

オープニング

 

オープニングは、今回のイベントの企画と司会の根本さんから!

年末の忙しい中、準備や企画、大変だったと思いますがありがとうございました。

Question 1:分科会紹介 みなさんが参加している分科会について教えて下さい!

まずは、みなさまそれぞれにご自身の所属する分科会についてお話しいただきました。

 

CCoE研究分科会

トップバッターは、CCoE研究分科会より、粟田さんにお話いただきました。

CCoEを作るにあたって、各組織でお悩みごとは似ている物が多いので、それを共有し相談しあうことをメインとされているようです。

活動をもとに、日本のDX推進を目指されているとのこと。志が高い!

1、2ヶ月のペースでイベントを実施と、活発に活動されています。

148名と非常に多くの方が参加されています。

参加企業数も81社と、多くの企業から参加されており、企業あたりの参加者数が2名未満というところに、CCoEという人数があまり多くならない組織で、横断的に相談できるこの分科会が活用されていることが伺い知れます。

まだまだ、この分野のコミュニティは日本に少ないので、今後も重宝されると考えられます。

新しく入った方がフューチャーされるClass Roomは、特徴的な取り組みだと思いました。新しく入った場合も、自然と溶け込めそうです。

 

企業 カルチャー&イノベーションを考える分科会

「きぎょかる」、略称がすてきな分科会です。

Jagu’e’rという、他社の企業と繋がることができる特性を最大限に活用し、各企業における組織づくりや文化醸造について意見交換できる場のようです。

このような取り組みにあたられる方は、各社で先陣を切る方であったり、社内の仲間が少ないことが多いので、相談できる場があるのはありがたいと思います。

グランドルールを可視化することは、早速普段の取り組みにも採用させていただきました。

今回のブログを執筆するにあたっても、執筆者間での相互尊重や、レビューに対する心持ちなど、当たり前と思っていることも、ブログ執筆会のグランドルールとして文書化しました。

明確に文書で残しておくことで、それが文化となり、今後の成長や発展の軸となるように思っています。

 

このルールの中の、「カルチャーに優劣はない」というところが、個人的には印象に残りました。

各企業において、背景が違うので、向き不向きはあれど、優劣にはならないと理解してます。

 

是非、参加したいと思える紹介でした。

(アイレット株式会社 / 廣山 豊)

 

Observability分科会

 

ついに、みんな大好き、橋本さんが登場です!

まずは自己紹介ですが、ゲーム会社にて Site Reliability Engneering (SRE)を担当されています。

Jagu’e’rで参加されている分科会は、Observability(O11y) 分科会に加えて、クラウドネイティブ、セキュリティ、CCoE に加えて、人材育成分科会と、ご参加されている分科会の幅も広いですね!!

 

そして、O11y 分科会の分科会紹介!

 

SRE という単語をご存じでない方もおられるかと思いますが、Google が推奨しているエンジニアリングに関する考え方の一つです。

もし SRE がクラウドの運用監視に関連する概念のみだと思っておられる方は、ぜひ分科会へ参加されてみてください。

私も勉強を始めてから気づきましたが、SRE は想像以上に奥深く、一つのカルチャーをテーマとしているに感じましています。

 

さて、O11y分科会では、ユーザ企業からパートナー企業、Google まで幅広いメンバーが運営に参加しています。

 

ユーザ会では皆さん優しく接します、ということで「世界一平和な O11y ベンダーが集う分科会」だそうです!

日本で O11y に関連する企業は軒並み参加しているとのこと。

分科会の雰囲気についてですが、開口一番、まず Observability がムズカシイ、、!!

概念を扱うような領域なので、本を読んでも、具体的なところはなかなか記載されていない

NDA ベースの安心感がある Jagu’e’r で、分科会参加者で事例を共有しながら、一緒に具体的な理解を深めていきたい、とのことでした。

最後に、オススメの書籍のご紹介をいただきました!

O11y / SRE 専門書の執筆者が運営に関わっている分科会ということで、技術的な領域への知見は申し分ないことが分かりますね!!

今後の活発な情報交換や、イベント開催を通じた分科会の盛り上がりが楽しみです。


(アクセンチュア株式会社 / 秋元 良太)

 

関西分科会

関西分科会は、12月に立ち上がったばかりの今最も熱い(?!)分科会です。

発起人の平岡さんは、11月にJagu’e’rに入会したばかりとのことですが、入会1カ月で分科会を立ち上げるというところから、すごい熱量を感じます!

関西分科会では、対面での交流をメインに活動を進めていく予定とのこと。オンラインも気軽に交流できて良いですが、ランチしながら・飲みながらなどの濃密なコミュニケーションは対面の良さですよね。情報収集もはかどりそうです。

地域分科会ならではのに、「フランクにコミュニケーションが取れる分科会にしていきたい!」そんな意気込みを持っておられます!

運営メンバーを絶賛募集中で、関西以外の方も歓迎です!とのこと。皆さん是非参加してみてください。

 

金融分科会

続きまして、NRI 佐古さんです!

金融業界でのシステム開発は、金融庁の監査があるためセキュリティのコンプライアンスや可用性など、とても厳しいとのこと。そういった厳しい要件に対してどう答えていくか?を議論できる場にしたい、ということで金融分科会は活動をしているそうです。

また、直近のイベントとしてLT大会も実施され、なんと50名もの参加があったそうです。「意外とみんな、喋りたがってるんじゃないの?」と仰る佐古さん。金融業界の方はなかなか表に出る機会がないとのことですが、気軽に発表できるのもJagu’e’rのいいところですね。

 

金融分科会も運営メンバーを絶賛募集中です!

 

(大日本印刷株式会社 / 加藤 輝実)

 

セキュリティ分科会

 

引き続き、佐古さんからセキュリティ分科会についてもご紹介いただきました。

本業は情報セキュリティということで、こちらも熱が入っています。

 

従来はガバナンスを中心としていた「デジタルトラストを考えよう」分科会からリブートして、広く一般にセキュリティを扱う分科会となりました。参加者も急増中です!

 

セキュリティは分かりにくいという印象を持たれがちですが、横断的な分野です。

運営メンバーはダブル高橋さんで進めています。笑

 

参加者の声をもとに、Google Cloud のセキュリティの仕組みなどを取り上げていきます。

第二回はこんなテーマを扱いました!

第三回は、3月上旬を目途に、セキュリティ分野における人材育成をテーマとして企画中です。

 

イベントの様子も楽しそうですね!

ぜひ遊びに行ってみたいです。

(アクセンチュア株式会社 / 秋元 良太)

 

クラウドネイティブ分科会

最後に堤さんです!

クラウドネイティブのオーナーだけではなく、幅広く活動されてます!!

クラウドネイティブ分科会は目的は幅広く、GKE / Cloud Run / サーバーレスなどの技術要素 / 活用事例を取り扱っています。その他、ぼっちになりがちなCCoEの方々同士を繋ぐコネクションも目的の1つとのこと。

幅広い分科会ですので、下記の目的に興味あるワードがある方は入会してみましょう!

ディープテックだけではなく、初心者向けも扱っているため参加しやすいとのことです。

また、過去の資料をGoogle Driveに共有してますので、過去のMeetupの内容を見ることができます。

Sustainability分科会

引き続き堤さんです。

SDGsは昔から企業イメージと長年言われていたけど、最近は「本気でやらないとね」と部署作ったりしている会社さんも多いそうです。

サステナ / SDGs など会社を跨いで話ができる貴重な場です。

過去にはフードロスにフォーカスしたMeetupも実施したそうです。この回はなかなか面白かったそうです。時間があればどんな内容かもお話頂きたかったですね。

興味が沸いた方は参加してみるのも面白いと思います。

(株式会社2way / 平岡 雅康)

 

Question 2 分科会運営に参加されたきっかけ&分科会活動への想い

 

ここからパネルディスカッションパートです!登壇者の皆さんに「分科会運営に参加したきっかけと分科会活動への想い」を伺いました。

CCoE研究分科会、きぎょかる分科会

まずは粟田さんから、CCoE研究分科会ときぎょかる分科会について。

 

「CCoE研究分科会では、黒須さんに声をかけていただいて運営に参画しました。DBREなど世の中的にはマイノリティなロールで仕事をしているんですが、思った以上に同志がいるんだなということに気づくことができました。想いや悩みを打ち明けると何倍にもなって返してくれる、そんな環境がCCoE研究分科会にはあるので、これからCCoEに取り組んでいこうという方にもおすすめできる分科会です。」

 

「きぎょかる分科会についても、私のロールがマイノリティであることを振り返ったときに、会社がそれを受け入れてくれる文化だったんだなと再認識できました。その上で、これから新しいことに取り組む人や企業へどういった働きかけができるか考えたいなと思っている最中、運営のお誘いが来たので参加させていただきました。」

 

自身の体験を元に、その時の苦悩や考えたことなどを分科会を通じてJagu’e’r会員に伝えていこうという粟田さんの姿勢がとても素敵だなと思いました。文化というテーマに密接に交わる両分科会ですが、どちらの分科会もインクルーシブな雰囲気に包まれてることが感じられます。

O11y分科会

次に橋本さんより、O11y分科会について。

 

「(O11y)分科会はすでに立ち上がっていたんですが、ユーザ側の代表者がいるといいよねという流れで参画が決まりました。分科会としてはパートナー系企業のメンバーが多く、ユーザ系企業は1/3未満で少し少ないかなという状態です。多様な企業の方の声を聞く機会を作りたいという思いで日々運営しています。これは運営としての悩みなんですが、コミュニケーションはやはり難しいなと思っています。Web上でのMeetupとかは実施しやすくなってきましたが、Slack上での悩みの共有や発信には壁があるのかなと。ユーザ側は悩みがたくさんあり、パートナー側はそういった悩みを知りたいはずで、情報流通の場として分科会を機能させたいなと思っています。」

 

司会の加藤さんもJagu’e’r加入をきっかけにSlackをよく見るようになったらしいですが、Jagu’e’rのSlackって本当に日々有益なやり取りが飛び交っているなと私も感じます。参加人数が益々増えてきたJagu’e’rですが、橋本さんが気にされているように今後より一層「情報流通の活性化」を意識しなければいけないなと思っています。

 

関西分科会

続いて平岡さんから、関西分科会について。

 

「Innovator HiveでJagu’e’rを知りました。秋元さんに九州分科会を紹介いただいたんですが、その話の流れで関西分科会の立ち上げに至り、そのまま運営へも参画しました。具体的な活動はこれからですが、対面でのコミュニケーションを中心に活動していけたらと思っています。他の分科会に負けない分科会にしていきたいです!」

 

関西のJagu’e’r会員も関西分科会の立ち上げにより更に加速して増えて来ていますが、更なる盛り上がりに期待が高まりますね!ちなみに司会の加藤さんは福井県出身らしいのですが、平岡さん曰く関西分科会への参加は「もちろんウェルカムです」とのことでした。

クラウドネイティブ分科会、サステナビリティ分科会

そして堤さんより、クラウドネイティブ分科会とサステナビリティ分科会について。

 

「クラウドネイティブ分科会は小泉さんに声をかけてもらい運営に入ることになりました。元々私は初心者だったのですが、運営に入ると情報が集まってくるし、強い人との繋がりも作りやすいなと感じています。」

 

「サステナビリティ分科会は秋元さんと仲良くなったことをきっかけに運営に参画しました。」

 

「ぼっちは辛いなと思っていて、ぼっち同士を繋ぎたいなという想いで分科会活動に励んでいます。」

 

やはりコミュニティ活動は人と人との繋がりが生まれる場だな、ということを堤さんの運営参画エピソードを聞くと改めて実感します。そしてそういった繋がりを次は運営の立場で分科会へ還元していこうという堤さんの想い&姿勢がとても素晴らしく、尊敬できます!!

金融分科会

最後に佐古さん。

 

「同期に『金融分科会入ってみない?』と言われて入って、いつの間にか運営になってました(笑)セキュリティ分科会は、リブートするときに自分の本職がセキュリティなので関わっておいた方がいいな、と思って参加しました。」

 

「で、分科会活動を何でやってるの?ということですが、情報は発信した人に一番集まるんですね。なので、自分が知りたいからやってる、という感じです。自分はセキュリティやり始めて4年なんですけど、まだまだ良く分からないことがいっぱいあるんで、とりあえず壁打ちをしたいんだけど、まずは自分が壁になるところから始めてます。なので、自分が知りたいことがあるときは、まず自分から発信するということが一番近道だと思ってます。」

 

情報は発信した人に一番集まる。名言ですね。

発信を聞いた側に情報が蓄積されるのはもちろん、発信した側には情報が集まる、というのはWin-Winでしかないですね!

皆さんもJagu’e’rでどんどん発信していきましょう!

(フューチャーアーキテクト株式会社 / 村田靖拓)

 

Question4 これから分科会でやりたいこと

まずは粟田さんから!

CCoE 分科会を一言で言うとアウトプットが凄い!!

これまでを振り返ると、1 年目は本を出し、2 年目は各企業の実態調査をして展開した実績があります。

3 年は??とどんなアウトプットができるか楽しみだそうです!

粟田さんのやりたいこととしては、「分科会の熱量を維持できるような仕組み」を継続して考えていきたいとのこと。

 

きぎょカルは、まだまだできて間もないので、まずは軌道に乗せられるようにしていきたい。

というより、みんながカルい気持ちで参加いけるような分科会にしたい!と仰っていました。

まさしく、きぎょカルの「カル」はカルい気持ちで参加の「カル」とかけてそうですねw

モデレーターのてったんさんもきぎょカルに参加しているとのことで、「今後盛り上げられるよう頑張ります!!」と分科会に対する意気込みも語ってました。

是非、みなさんも「カル」い気持ちで遊びに来て下さい!!

 

続いて、橋本さん。

 

CCoE 分科会に参加したての時に感じたのは、本出すにしても、実態調査するにしても、アウトプットができてて本当凄いな〜と感心していたとのこと。

そういう成功例を橋本さん自身もやっていきたい、そう思わせてくれた分科会みたいです。

そんな 橋本さんは密かに、本が分厚いで有名なオライリー出版の技術書「SRE の探求」のような SRE 本を自身で書きたい思いがあるとのこと。

それを聞いた観客から「想像したら吐きそう」とコメントがくるほどの分量とのことです(笑)

 そのためにコミュニティの中で、色んな人と話して意見交換をして、得た知見をアウトプットしていくことが橋本さんのやりたいことみたいです。

皆さん Jagu’e’r に参加したら橋本さんと是非意見交換してみて下さい!いつかあなたとの会話の内容が、橋本さんの書いた本の1ページになるかもしれないですね!

 

(株式会社G-gen / 又吉 佑樹)

 

続いて、平岡さんからはオンサイトでみんなで集まることに加えて、新世界や三宮での飲み会の集まりも開催してきたい。飲み会・ボーリングを始めとした、みんなで集まる場を作っていきたい。京都や奈良などの観光都市もたくさんあるので、みんなで遊ぶことを大切にしていきたい。Jagu’e’rの一環として、関西分科会でのコミュニケーションを通して、他分科会への橋渡し役もしていきたい。

 

堤さんからは、設計コンペバトルをしたいとのお話をいただきました。NDAを前提に、今後の先端技術技術やロードマップについて話してもらう企画も進めたい。他にも、CCoE のクラスルームに該当するような、一般参加者によるディスカッション通じて、「みんなどうやっている?」などの議論を盛り上げていきたい。

 

佐古さんからは、Google のオフィシャルイベントをジャックしたいとのお話し。

編集後記:実際、すでに実現に向けて動き出しているそうです!

2023 年 3 月 2 日(木)開催! Google Cloud  金融サミット 

 

セキュリティについては、まだ2回イベントをしたのみであり、立ち上げたばかりですが、徐々にすそ野を広げ、メンバーの参加が増えていくことを期待しているとのコメントをいただきました。

 

(アクセンチュア株式会社 / 秋元 良太)

 

あとがき

「どこの分科会も楽しそうで、参加したくなります。」、「参加してまだ浅いですが楽しいです!」など、皆さんの楽しそうな紹介がうまく伝わった(と思われる)コメントを多くいただきました!

ただ、皆さん話したいことがたくさんありすぎて、時間が押してQAタイムを省略した結果、「QAタイムが無くて残念!」というコメントもありましたので、今後はタイムマネジメントを頑張ります!

 

また、我々としても各分科会での考え方や取り組みを知ることで、人材育成分科会自体の成長につなげられればと考えています。

(運営一同)