製造分科会Meet Up【第8回】参加レポート
株式会社primeNumber 加藤です。
2023年第2回のJagu’e’r コミュニティ製造分科会を3/1(水)に開催しました!
会場はunerryさん(担当は蔵谷さん)のご提供、
司会はフューチャーアーキテクト 佐藤さん、京セラコミュニケーションシステム 櫻木さん、にご担当頂きました!(皆様ありがとうございました!)
今回はハイブリッド開催にて現地参加者:20名 オンライン:8名 でした。
本日のアジェンダ
- チームディスカッション
- 発表
- まとめ
チームディスカションテーマは「製造業におけるデータ活用の理想と現実(苦労)について」でした。
1.チームディスカッション
今回は5チームに分かれて「製造業におけるデータ活用の理想と現実(苦労)について」ディスカッションいただきました。
①理想、②現状 / 課題、③解決策
に分けて各々の考えをまとめていただきました。
製造業の方はもちろん、ベンダ企業、ITツールベンダの方も合わせて、どのチームも多角的な議論が展開されていました!
2.発表
30分の白熱したディスカッションを終え、各チームの代表より発表いただきました。
チームA
①理想
- すべてネットワークにして繋げる
- データ活用人材に権限を与える
②現状 / 課題
- プライドが高い
- 2000年より前に出来たシステムを芸術化しており、それらを崩すのを悪と捉える風習がある
- 海外と日本の文化の違い
③解決策
- 現場への理解「共感」を示すとともに、データ活用のメリットを伝える
- トップダウンだと現場に浸透しないため、現場からのボトムアップで共感を得る
- 職人の感覚値をデータ化する
チームB
①理想
- 製品のトレース歩留まりを100%にしたい
②現状 / 課題
- 職人の感覚頼り
③解決策
- 要望を先に具現化する
- 職人にセンサー付きの工具を使用いただく
チームC
①理想
- データの一元管理、標準化
②現状 / 課題
- システム入れたけど使われていない
③解決策
- 効果の共有をしていくことで全社的なデータの活用が醸成されていく
チームD
①理想
- データを集約する
- 集約したデータを活用してもらう
②現状 / 課題
- 工場を立てる前段の部署でも広がっていない、設備が対応していない
- 社長経営層からしてどんなデータがあると役に立つのかが見えていない
- データを使えてる人使えていない人に差がある
③解決策
- 社内データ活用コミュニティ
- 事例の発表会を実施し浸透を図る
- 社内インターン
チームE
①理想
- 全てクラウド化しよう、脱Excel
- セキュリティの理想
②現状 / 課題
- データの収集自体が大変
- マクロが盛り込まれた直伝のExcelが使われており俗人化している
- データを隠したい ⇒オープンにしていくといったマインドチェンジ
③解決策
- Google ドライブなどのクラウドファイルサービスにデータを集約する
Q&A (抜粋)
Q:
- 海外展開されているメーカーの方々に対して、職人の感覚値でやっているような工程を海外展開する際、どのようにマニュアル化しているのか?(そもそもマニュアル化せずに感覚を現地の方に伝えるのか)
A:
- 転職をする文化があるので、中途入社した次の日から仕事が出来るように標準化が進んでいる
- 日本は高い技術が必要な付加価値製品、海外は標準製品を作るという役割分担をする場合もある
3. まとめ
皆様が現場で体験されたお話は非常に興味深かったですね!
お客様が職人肌の方々が感覚で作られている生の声を伺えたのが、非常に印象的ですし、製造業分科会に参加される皆様の共通の課題を垣間見えた有意義な会でした。
この課題に対する共通認識を持って、今後はじゃあどうやって現場を変えていくのか、議論・意見交換していきたいですね!