製造分科会Meet Up【第6回】参加レポート
皆様、ごきげんよう。旭化成株式会社の高橋です。
Jagu’e’r コミュニティ製造分科会の回り始めた歯車が1万1千回転まできっちり回ってきた!そんな雰囲気が漂った第6回Meet Upの模様をお届けします。
今回は2022年11月9日に、Google渋谷オフィスとオンラインのハイブリッド開催です。
Google Cloud Japan 今村さんのファシリテートでスタートしました。
はじめにGoogle Cloud Japan 執行役員 製造・インダストリアル事業本部長の藤田さんからご挨拶いただきました。
- 日本の製造業の皆様の困りごとを聞きたい。解決したい。
- 我々から米国本社にガンガン働きかけていきたい。
- 日本の製造業のポテンシャルを存分に発揮できるようにしたい。
「私は日本の名誉と存続のために人生を全うしたいんだ(高橋による意訳)」といった熱いメッセージをいただきました。
続いて、製造分科会メンバーによるGoogle Cloud Platform(以下、GCP)活用事例の発表です。
京セラコミュニケーション株式会社の櫻木さんと森田さんに発表いただきました。
テーマは、GCPが世界に誇るAIソリューション「Visual Inspection」。
私自身、GCPのAutoMLを触ったことはありましたが、Visual Inspectionは初見だったので、興味深く拝聴させていただきました。
京セラコミュニケーションシステム株式会社 左から櫻木さん、森田さん
櫻木さんはGoogle Cloud Professional資格3冠という強者。
また櫻木さんと森田さんは、コテコテの関西弁。関西出身の私にとって、非常に親近感が湧きます。
京セラのとある工場の製造工程にAI導入のPoCを実施したとのことです。
まずVisual Inspectionについて説明いただきました。
Visual Inspectionは、3種類の機能を提供してくれるみたいです。
ユースケースに応じて、使い分けたいですね。
Assembly Inspectionをおみやげ箱で試したところ、ちゃんと異常検知してくれるみたいです。箱詰検品作業を人力で行っている会社では、試す価値がありそうです。
またAIプロジェクトでは、初期の段階で、
- タクトとAI精度のトレードオフを決める
- ROI(投資収益率)の見極める
を気をつけたいポイントとして掲げていました。
おっしゃるとおりですね。これに加えて、AIによる見逃しは1,000個中5個まで許容して問題ないとか、現場側の
判定基準についても合意しておきたいですね。
社長から「AIでなんとかしろ!」と言われる現場もあるかと思いますが、まずは冷静にこれらのポイントを抑えておくべきかと思います。
現時点では、未だPoCフェーズとのことです。ただ昨今、GPUのコストパフォーマンスも上がってきたため、タクトやAI精度、ROIの問題も解決に向かいそうで、本番化フェーズも近いとのお話を頂きました。
また、自社開発で得たノウハウをベースに外のお客様に向けたソリューションも提供しているみたいです。自社に開発ノウハウがない状態から、フルスクラッチで開発するぐらいなら、まずは櫻木さんや森田さんに相談したほうがよさそうですね。
そして最後は、事前アンケートの結果報告。
全6回実施してきた製造分科会の現状評価を確認するとともに、今後の発展に向けたアイデアが発掘されました。
アイデア例
- シーメンスにおけるGCP活用事例を紹介してもらう
- 小グループに分けて、グループ討議
- 工場見学ツアー
- Googleオフィス以外での分科会の開催
こうしたアイデアを踏まえて、次回はなんと…
旭化成デジタル共創ラボCoCo-CAFEとオンラインのハイブリッド開催の予定です!
2023年1月18日(水) 18時〜19時(終了後、懇親会を予定)
初の旭化成 田町オフィスでの開催予定です。
場所はmsb Tamachi 田町ステーションタワーNの14Fとなります。
参加ご希望の方は、Slackで詳細案内する予定ですのでご確認ください。また新規参加者も絶賛募集していま
すのでこちらから参加登録いただければと思います!