Sustainability分科会第3回(Meetup)開催しました!
みなさま、こんにちは! Sustainability 分科会メンバーの馬場 です。
Sustainability 分科会の第3回 Meetup の様子を皆様にお届けします!
今回も新しい参加者を迎えて分科会を開催しました。
今回のメインイベント
今回のメイントピックは、SDGsレポートを読んでみよう、です!
みなさま、SDGsレポート、を読んだことはありますか?
2022年6月6日に、SDGs達成度、日本19位に低下、というニュースが流れましたが
何がどう変わったのか、について NRI 米川さんに解説して頂きました!
私も初めて知った情報が多く、とても勉強になりました。
■19位、の実情について
今年は19位。昨年は18位。何が変わったのか、また順位の母数はご存知でしょうか?
実は163ヶ国の中で19位。G20に絞ると、実は4位です!
点数については、去年は79.8点だったスコアが今年は79.6点、とマイナス0.2点です。
意外と頑張っているのではないか、と思われる方もいらっしゃるのでは?
■点数はどうやってつけれられているのか?
では、この点数は何を基準につけられているのでしょうか?
SDGsレポートは色々な統計情報を17項目に分けてまとめて、各項目を点数化しています。
元となる統計情報は、古い情報がそのまま残っているケースがあります。
このため、点数が悪い古い情報が残っていることで全体の点数が悪くなる可能性もあります。
ダッシュボードは、視覚的にわかりやすくするために、色と矢印で構成されています。
色は、緑 → 赤、になるほど問題となり、矢印は向きが改善度合いを示しています。
日本の矢印を見ると、結構上向きだったり、斜め右を向いてますね!
色は、赤だったりオレンジがあったりしますね。。。ちょっと詳しく見てみましょう。
昨年からの大きな違いは、12、14、15、あたりです。
こちらの17項目は、それぞれ更に詳しく情報を確認することができます。
12、についてはゴミの多さがポイントになっています。
プラスチックごみが輸出されているのは私は初めて知りました。
14、については海の豊かさについてです。海産物をよく食べる日本にとってはポイントになりそうです。
うなぎだったりマグロのニュースは耳にしたことがあります。
例えば漁獲量のコントロールにGoogle Cloud の AI/MLを活かせないかな、と思ったりもします。
15、については陸の豊かさについてです。陸の豊かさは意識したことがあまりなかったですが
まだまだ改善の余地がありそうです。
改善点が多そうという意味では、5、についても取り上げたいと思います。
ジェンダーの平等、という視点では数値は向上していますがまだまだ改善の余地がありそうです。
サステナビリティ、というキーワードでよく話題に上る CO2 関連はどうでしょうか?
色は赤になっていますが、数値自体は改善しています。
Google Cloud を活用頂くことで、もっと CO2 排出削減できないかな、と思います!
そもそも日本としてのスタンスはどうなのか。実は一番意識が高いグループに入っています。
SDGs への取り組みに強くコミットしている15ヶ国の中に日本は入っています。
スコアが少し下がってしまっていますが、国としては意識高く取り組んでいる証拠です。
別軸で見ても日本の位置付けがわかります。文字が小さいですが、日本がどこにいるか分かりますか?
縦軸はSDGsのスコア、横軸はSDGsの取り組みへのコミットメント、となっています。
取り組みへのコミットメントは、G20内で言えば3位。(ドイツ → メキシコ → 日本、の順番)
SDGsのスコアも、G20内で言えば4位です。(ドイツ → フランス → イギリス → 日本、の順番)
そんな意識の高さを表した結果が Google Trends にも出ています!
SDGs、というキーワードで検索している数は日本が圧倒的な1位!
ただ、Sustainability、というキーワードで見ると圏外だったりしますが・・・(汗
これは日本語でサステナビリティと検索している可能性もありますね。
今回初めてブレイクアウトルームを活用してディスカッションしました!
NRI 米川さんからの基調講演及びSDGs関連の記事をを元に、各自が関心のある項目を選択して、初めてブレイクアウトルームを使ったディスカッションも実施してみました!
トピックを選ぶにあたっては、事前に Slack にて SDGs に関連するニュース記事を募集しました。参加者には記事に目を通していただき、ディスカッションしたいトピックを選択していただきました。slack での記事投稿がきっかけとなり、イベント前から熱量を高めることができました。
参加者で選んだトピックは、1)CO2 排出量・カーボンニュートラルについて、2)食料廃棄について、です。身近なトピックで、各ブレイクアウトルームのディスカッションも白熱しました。
CO2排出量・カーボンニュートラルの部屋では、最初に製薬会社での取り組みが話題になりました。
競合も含めて業界としての取り組みは非常に先進的で、他の業界にも横展開できる要素がありそうです。
検索すると、ヨーロッパの自動車会社でも類似した取り組みを実施している模様です。
また、牛肉を食べることがCO2排出量にも影響している、という情報からアメリカではベジタリアンが増えているという興味深い話もありました。ディスカッションをもっと濃くするために、次回はちゃんと記事を読み込んでからディスカッションしたいね、との話になりました。
CO2排出量・カーボンニュートラルの部屋以上に盛り上がったのは、食料廃棄、の部屋でした。
より身近なトピックでもあることから、各自の思いが詰まったディスカッションとなりました。
「地域によってゴミ出しのルールが違いすぎる。ゴミの分別に機械学習を活用できないか?」、という点が話題になったり、「社員食堂の食べ残しを減らすにはどうしたらいいか?社員食堂であれば、昼前の出社人数を調べて最適化して見る取り組みや、自社だけでなく複数社向けの社員食堂を作ってみる」、など様々な意見やアイデアが出ました。
初めてのブレイクアウトルームは非常に好評で、また次回もやってみようという話になりました!
次回の Sustainability 分科会は、7月25日(月)18時〜19時30分、を予定しています。
「サステナビリティって、何それ? 本当に必要なこと?」をテーマに、巷で話題の “Sustainable Development Goals (SDGs)” なるものを、皆さんの実感に紐づけることを目指すワークショップを開催します!ぜひみなさまご参加ください!