CCoE Class Room 【第3回】を開催しました!
CCoEの悩みなどを共有して明日につなげよう!
と始まった「CCoE Class Room」すでに3回目を迎えました。
参加企業もどんどん増えてきていて、顔ぶれも多彩になってまいりました。
===(おさらい)「CCoE Class Room ってなぁに?」
CCoE(Cloud Center of Excellence)の在り方を研究する「CCoE 研究分科会」では、CCoEに関するベストプラクティスを議論し、情報の発信を行っています。
研究会のコアメンバーとCCoEの在り方を自由に議論することのできるスペースが「CCoE Class Room」です。月1度のペースで開催しているのですが、有り難いことに「参加したい」というお話が後を絶ちません。
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第3回目のゲストは、下記の方々です!
萩生 拓海
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クラウドエース株式会社
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秋吉 郁郎
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株式会社日本総合研究所
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柏原 貴之
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株式会社日本総合研究所
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宮下 浩太朗
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株式会社日本総合研究所
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矢口 未知彦
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株式会社カインズ
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曽我 秀和
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株式会社スクウェア・エニックス
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橋本 和宏
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株式会社スクウェア・エニックス
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このブログでは、我々が参加者のみなさんと議論し、得られた学びなどをシェアしてまいりたいと考えています。
これまでと同様、今回もGoogle Meetのブレクアウトルーム機能を使って、
CCoE Class Room 開始です!
日本総研様、スクウェア・エニックス様、カインズ様 それぞれのお部屋を作りました。
1社ずつ各ルームにご参加いただき、課題と感じている点、上手く行っている点などを各ルームに待機している研究会コアメンバーとでお話しいただくスタイルです。
前回ご参加頂いたビズリーチの皆様も今回はメンバー側としてご参加です!
<CCoE Class Room Vol.3 全体の様子>
ルーム①<日本総研のお部屋>
日本総研 秋吉さん
みずほFG 渡邊さん
PWC 饒村さん
JIT 佐藤さん
NTTD 伊藤さん
【ポイント】
- CCoE 専任組織とその規模(人員)
- 実行力のあるCCoEの組織づくりには
- CCoEの取り組み内容についての約束(目標)
- 現場(利用者)の課題や意見の吸い上げ
- ガイドラインやベストプラクティスは利用者によって異なる対応
【気づき】
- CCoEの組織化では他部署との兼任にて実現する場合があるが組織運営は難しい
- 専任組織として推進する場合であっても求められる規模に応じた人員の確保が必要
- 経営や戦略のところが明確でないと、現場としても推進がしにくい
- 経営やIT戦略といった点にて、CCoEがその目標と約束、そして合意を行うことが組織の力となる
- 人員不足については、利用者相談の効率化とエスカレーションを含め実行力のある体制構築に取り組むことが重要
- 現場への実行力といった点では、現場の課題や意見の吸い上げ、利用者側の理解度に応じた相談や具体的な解消策の提示ができるかどうか、そして利用者全体のスキルアップを考えていくことが重要
ルーム② <カインズのお部屋>
カインズ 矢口さん
NRI 遠山さん
DNP 和田さん
クラウドエース 萩生さん
日本総研 宮下さん
ビズリーチ 長原さん 粟田さん
【ポイント】
- 悩みは、GCP を利用する上でルールやガイドラインがバラバラになっているがどのように管理したらいいか
【気づき】
- 運用監視と運用体制が分かれているのであればそれを意識した体制を作ることが大事
- ガイドラインは形骸化しがちなのでガイドラインを目的にするのではなくガイドラインに書かれていることは実装できているから利用者には安心して使ってください、という状態を作る
- 一方でガイドラインはこれから利用したい人たちに対して提供できる安心材料にはなりうる
- ガイドラインの役割にはガバナンスとしての利用という観点と Practice としての活用という観点があり、特に Practice の部分、デザインパターンなどは重宝される
- 知識のスケール、教育という観点も管理の先にはある
- 管理手法の一つである発見的統制の後の対応の部分をヒトを介さずに自動化しないと管理が煩雑になってしまう、ヒトにさせるという逃げ道を作らない方がい
ルーム③ <スクエニのお部屋>
スクウェア・エニックス 曽我さん
KDDI 大橋さん
GoogleCloud 武藤さん
JALIT 秋葉さん 大嶋さん
日本総研 柏原さん
【ポイント】
- 悩みは、クラウド移行を推進することを打開するアイデアが欲しい
【気づき】
- クラウド移行を推進するためのメリットは短期的な視点ではなく中長期的な判断を推すと効果的
- 継続的にアップデートし続けることはクラウドの方が優れている面がある
- オンプレだとコロナなどの外部環境の変化があったとしても IT コストは変わらないが、クラウドであればビジネスの状態によって柔軟に変化させることができる
- クラウド推進に経営判断を乗せることが大切
- オンプレの知見を自前で抱え続けることの難しさを理解してもらう
- クラウドのコストメリットを理解してもらって背中を押してもらう
- オンプレに振り切っている人に対してはクラウド利用を説得しやすいこともあるが、クラウドかオンプレかを迷っている人に対して説得することが最も難しいかもしれない
いかがでしたでしょうか?
今回、3つにわけて、3企業さまよりそれぞれのルームでいろいろな議論をメンバーとしていただきました。
CCoE 運用前のステータスであるところもあれば、運用中、再構築、のようなステータスもあり、それぞれのステータスによって課題も違ってくることがわかります。
参加者からはいろいろな質問が出ていて、中でも「悩みはないがコミットしたことなので覚悟をもってやりぬく」といった言葉が印象深かったです。CCoEはその推進リーダーの方の熱量がキーですが、しっかりと上層部へコミットされていて素晴らしいと感じました。
また、「現場の話ではなく、経営や戦略のところが明確でないと、現場としても推進がしにくい」といった意見もあり、組織上層のコミットが重要であると再認識しました。
今後も、たくさんの参画希望を頂いていますので、このような会を継続して実施していきながら、CCoEにたいしての理解をみなさんと進めていけたらと考えています。
最後まで読み進めて頂き、有難うございます。これからの連載に、ぜひご期待下さい!
※このブログに掲載している内容は参加者個人の見解であり、その組織を代表するものではありません。
Jagu’e’r CCoE研究分科会
Toshiki Ito & Keisuke Awata