AI/ML 分科会 Meetup #6「Vertex AI で始める MLOps」開催レポート
BigQuery 勉強会に続きまして、2回目の勉強会は Citadel AI 杉山さんを講師にお招きして 2024年1月31日に開催しました「Vertex AI で始める MLOps 入門」です。
今回はオンライン x オフラインのハイブリッド開催とし、全体で約 90 名と多くの方々にご参加頂きました。
申込時に回答頂いたアンケートでは、日常的に Vertex AI に触れていらっしゃる方は少なく、全く触ったことがない方が最も多く、独学で勉強されている方が次に多くいらっしゃいました。そのため、そもそも Vertex AI でどんなことができるのか、他の MLOps サービスとどんな違いがあるのかに興味を持つ方が多かったです。
実際日本の中でも、こうしたサービスを使って MLOps を行う企業はまだまだ少ないのかもしれませんが、こうして率先して勉強する方が多くいらっしゃることは個人的にはとても刺激的です。
このイベントも座学とハンズオンの両方を行いました。座学では幅広く MLOps の取り組みについて扱いました。
MLOps の分野はとても広く、技術的にも難易度が高い事項が含まれるので、始めようとすると途方もない道のりに圧倒されてしまうことと思います。また、始めたあとでも莫大な作業量に忙殺され、目的を見失ってしまうこともあるでしょう。
ですが、機械学習に取り組み始めたときに「今はまだダメかもしれないですが、これから育てていくんです」と言ったことのある方は多いのではないでしょうか。MLOps の目的ははまさにそれにあります。機械学習システムを育てていくためのさまざまな取り組みすべてが MLOps です。
また、ハンズオンでは Vertex Pipelines を用いたパイプラインの構築を行いました。
KFP SDK を用いたパイプラインの構築について、サンプルコードを動かしながら解説しました。
スライドは こちらで 公開しています。ハンズオンでは本番環境での活用を見据えた質問が数多く飛び交い、技術的に踏み込んだ内容まで紹介しました。
参加後のアンケートに多くの方から回答頂きましたので、ご紹介していきます。
機械学習パイプラインで少し追いつけなくなったと感じる方も増えたものの、「多くのことを学べた」方が過半数いらっしゃって、ちょうど良いレベル感だったようです。
ハンズオンになると難易度が増し、追いつけなくなった方もさらに増えました。また環境の問題でこなせなかった方もいらっしゃったようで、ここは運営側として今後の改善点となりました。
実際に今後の改善点についてもお伺いしたところ、事前にコンテンツの内容やレベル感を知りたいという声を頂きました。想定するレベル感に合わせた内容をお届けできるよう企画を改善してまいります。
そして、物足りなかったと感じた方はLTや勉強会など何かしらの形でも良いので、是非、登壇する側での参加もお待ちしております!
最後に、自由コメントもたくさん頂いたのですが、運営側にとっても大変嬉しいコメントばかりで講師の杉山さんも喜んでいました。
頂いたコメントは必ず次回に反映させて頂きます。
ブログ締めの言葉
これまでは LT やパネルディスカッションといった内容だったのに対し、新しい試みとして勉強会形式を開催いたしました。事前に内容を明らかにしてターゲットとする方々を絞る方が効果的と分かった一方で、これをきっかけに新しいことに挑戦しようと仰る方がいたことや、コミュニケーションが生まれる場にもなったことが実施して良かったなと思うところです。
今後も勉強会形式のイベントも開催して参ります。
次の講師はあなたかも!?
(Mario(岡安 優)/ 株式会社unerry、杉山 阿聖 / Citadel AI))