あなたの社内規定の突破方法は?Jagu’e’r Tech Writers 分科会 Meet Up #7 を開催しました!
Jagu’e’r Tech Writers とは?
Jagu’e’r Tech Writers (以降 Tech Writers) は、Jagu’e’r (Google Cloud のエンタープライズユーザー会) の情報発信を盛り上げる!をテーマに発足した分科会です。2023年8月に立ち上げました。
Tech Writers では、情報発信を盛り上げるための様々なアクティビティを実施予定です。分科会に参加することで、スキル、ナレッジ、ノウハウ、コツなどを楽しみながら高めあえる場を目指しています。
イベント第7回目となる Jagu’e’r Tech Writers Meet Up #7 を2024年9月24日(火)にオンラインで開催しました。
今回のテーマは情報発信における会社の規定のハードルが高く、発信できていない方向けに同様の状況下で情報発信を実現した方々によるLT会を行いました。本ブログでは運営メンバである間瀬より各セッションをレポートします。
LT#1 まわりを巻き込むための越境アウトプット活動のススメ by Datadog 逆井さん
Google Cloud Champion Innovator でもある Datadog 逆井さんから社内規定が厳しかった前職において情報発信するまでに至った経験談をお話しいただきました。
研究開発や情報発信をしている組織を連携することで自身のマインドを変えてこれまで情報発信の文化がなかった自分の部署に変化をもたらしたという素晴らしい内容でした。
実はレポートを執筆している私自身は逆井さんと同じ部署でした。元々技術に特化した部署という訳ではなく、技術的な情報を発信している方がほとんどおらず「情報発信しよう」という気すら起こらなかった気持ちは共感できました。また、情報の発信をするにあたって広報と連携する必要がありましたが、大きな会社組織であるがゆえ同じ部署に広報担当はおらずこの辺りの調整にも心理的ハードルが高かったことかと思います。
当時の部署
- エンジニアが情報発信を行うカルチャーがなかった。
- そのため、自分自身にも情報発信のマインドがなかった。
- 今思えば担当部署で扱う技術は発信残量の宝庫だった。
R&D 部署主催の研修への参加
- 研修のコミュニティでは情報発信のプロセスや決裁が整備されていた。
- 研修活動の一つとして外部発信することとなっていた。
- 研修を通じて「フッ軽」に情報発信できることに気づき自身のマインドも変わるきっかけに。
自身の部署でも情報発信する風土を醸成した
- 当時の上司を巻き込み、これまで発信していなかった部署でも発信できる風土を醸成した。
- 結果として自身だけでなく、他のメンバーも積極的に情報発信するようになった。
ワイガヤチャンネルでのコメント
- 社内規定突破できずにいるので、参考にさせてもらいます
- 大企業あるあるだと思うので、気になるテーマ
- 越境&育成はCCoEとも絡みありますね!
- カルチャーがないところで突破するのすごい
- 情報発信が難しい大規模な組織ではどこか中央で発信するための整備をしてあげると機能しやすそう。
- 広報通すときはリハーサルさせられるのか。。笑 それはきつい
LT#2 発信規定からの大脱走から学んだこと by ウルシステムズ 加藤さん
Jagu’e’r Award 2023 優秀賞を受賞している加藤さんからこれまで積まれてきたキャリアの中で情報発信のハードルとなったものやその対策方法についてお話しいただきました。ちなみに加藤さんはLAPPAS SCORE での影響力が 4.02 で約 170 万人中 126位とのことです。すごい。
加藤さんが言うには「過去に情報発信においてぶつかった壁をあるある感出して書いたもので、誇張気味なのでフィクションとして楽しんでもらえたら・・・。」という内容でした。
SIer時代 〜 ROI おじさんとの出会い〜
- 情報発信はじめ技術イベントに参加する際に ROI (※) の説明を求められた。
- ROI おじさんも上司に説明するため効果を把握する必要があったのだと推察された。
- 対策として、親会社が企画しているセミナー等について「親会社の施策」なのでと話を通しやすくした。
(※) ROI: Return On Investment の略で投資に対する利益を評価するための指標
事業会社時代 〜 ぜっぺきおじさんとの出会い〜
- イベント登壇等のアウトプットを奨励しているが、自身が認める内容に限定する傾向があり発信内容に自由度がなかった。そのため、心理的安全性が保たれていなかった。
- 対策として、同組織の更に偉い方に許可をいただくようにすることで「偉い方公認なのでこのままでいきます。」と発信内容をぜっぺきおじさんに限定されることがないようにした。
そして現在 〜おじさん達から学んだこと〜
- ROIまでいかないくても情報発信活動による効果や期待は答えられるようにしておいた方が壁にならなかったかもしれない。
- 他人全ての意見を取り入れるまではいかなくても、自分の発信を聞く人に刺さるアウトプットって何なのか考えられていた方がよかったかもしれない。
ワイガヤチャンネルでのコメント
- ペットきゃわ
- All Cert 様だ…とんでもねぇ…
- ROIおじさんwww
- 僕らの未来は無限大w ゆえに、ROIは計算できんw
- ぜっぺきおじさんw (尋常じゃないほどモチベーション下がるやつだ……………….)
- あー、あの人ぜっぺきオジサンだったのか…(名前が付いて、腑に落ちたw)
- おじさんを超えてきたことで、おじさんの気持ちがわかる!
- イベント参加のアウトプットなどは、そのもので利益を生み出すというよりかは積み上げる資産のようなもので、RoIを言われるとなかなか辛いですね……
まとめ
今回は社内規定を突破するためのきっかけや方法についてお話しいただきました。繰り返しにはなりますが、私も過去に発信が難しい立場であったことがあったため共感できる内容ばかりでした。情報発信が難しい環境に在籍する方の参考になっていれば幸いです。
Next Action – 10/22 Jagu’e’r Tech Writers 分科会 Meet Up #8
次回のMeet up #8 は 10/22 (火)に開催予定でテーマは「技術広報の進め方」です!
企業が情報発信を効果的に進める上で「技術広報」をどのように進めていくのかはとても大事です。技術広報を積極的に進めている企業様(メルペイ様ほか)をゲストでお招きし、どのように取り組まれているのかご紹介いただきます!質疑応答・ディスカッションの時間も設ける予定です。