Observability/SRE 分科会 【第4回】MeetUp開催しました!

皆様、こんにちは。Observability/SRE分科会です。

2023年になり始めての分科会となります。

2月2日に開催した第4回のObservability/SRE分科会では

Datadog角田さん、Elastic関屋さん、Accenture青柳さん、Splunk大谷さん&Google山口さんと5名の方にご登壇いただきLTを実施いただきした。

Gartner社が発表した2023年の戦略的テクノロジのトップ・トレンドに「オブザーバビリティの応用」というように、すこし前までObservabilityという言葉を全く知らない世界から、Observability理解してどう自社に適用していくのかというフェーズに差し掛かっているように思えます。

今回ご登壇の先駆者の方々に色々な観点でObservabilityをご説明いただきました。

Datadog角田さん、Elastic関屋さん、Accenture青柳さん、Splunk大谷さん&Google山口さん、お疲れ様でした&ありがとうございました!

 

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LT1:Datadog角田さんから「Observabilityツールを入れるとなにがおいしいの?」についてObservabilityベンダーならではの観点でご説明いただきました。

 

と、冒頭から、難しいお題。Observabilityってなに?

確かにむずかしですよね〜。日頃お仕事で従事している角田さんですらそうなんですから・・・。

これについて、どうObservabilityと始めるのか、ご説明いただきました。

だ、だ、だんだん、難しかしくなってきなぞ・・・。

 

と思っていましたら、Datadogを使った運用イメージをデモを交えてご説明いただきました。

やっぱり具体的な手順操作に落とし込んでいただくとわかりやすくて良いですよね〜

Datadogを使っているかもしないし使っていないかもしれないご参加者より

「ビジュアルにやられる=ツールベンダーの思うつぼ」という心有る野次もwww

 

一番オーソドックスで、ただしオーソドックスが故に難しいObservabilityとは?から

実践に落とし込むシナリオを簡潔にご説明いただきました!わかりやすかった!

 

 

LT2:Elastic関屋さんから「Open Telemetry 公式DemoアプリケーションをElasticとGCPでObserveしてみた」についてご説明いただきました。

Open Telemetryかあ、難しそうだな・・・。

 

「こう書いてますけどElasticとかGoogleとかどうでも良いんです」という冒頭挨拶から心を掴まれるw

早速内容に移りましょう。

 

 

ぶっちゃけ、記事を書いている私もOpen Telemetry、よくわかりません。

また、今回関屋さんの話を聞いても、一回じゃ全然わかりませんでした。

ただ、この記事を書いている中で関屋さんの資料を改めて見ると、以下のようなポイントが挙げられるように思えます。

 

・ログという観点では全ての情報は揃っていないが、トレース、メトリックスが適切に取れるので、利用目的を明確にすれば十分な情報を取得可能

・Auto Instrumentation/Manual Instrumentationの実装例があり、システム開発者の設計思想に応じて実装が可能。(システム開発に幅がある)

・Prometheus, Jaeger, Grafanaという他OSSが含まており、Open Telemetryのデータ取得だけではなく、運用&分析ができるようになっている

・OTel Collectorで簡単セットアップ。

・Demoアプリ超充実なので、お試しするにはすごく良い。

 

ということで、GCPとElasticを使っていろいろお試し。

どうでも良いと言いながら、ちゃんとこの二つを使ってみるところが、心温まりますw

 

次に問題を起こしてみた時の事象確認。

これって擬似的にやるのが結構難しくて、それを実践いただいております。

陰ながらの費やした労力を感じます🥹

 

 

こちらがまとめ。

 

冒頭でもお話しました通り、私もOpen Telemetry、よくわかりません。

この記事をまとめた後でもなんとなくしかわかりません。

ただ、関屋さん、すげーなー、という高揚感に包まれております。

関屋さん自身も今回初めてOpen Telemetryに取り組んだ(まさかこのLTのために!!!)とのことで、一からお勉強されたとのことです。

まずはその努力が賞賛されるもので、今後オブザーバビリティー及びOpen Telemetryが流行った際には、参考にされる取り組みなのではないでしょうか!

 

LT3:Accenture 青柳さんさんから「SREのための組織変革についてご説明いただきました。

関屋さんのテッキーネタから180%方向性を変えた組織論について。

関屋さんのLT時から「私、めっちゃ文化系ですけど大丈夫ですか?」というご心配をされており、お人柄の良さが伝わってきます。

では早速。

 

まず、驚いたのがMicrosoftの時に超某有名アプリケーションの開発チームにいたということ。

「え?売ってるんじゃなくて、作ってたんですか?」

場内騒然。すごい人きちゃったな。

ただ、青柳のお話しの口調も優しく、丁寧で、みな一安心。

現在Accentureさんに所属していらっしゃいますが、今お仕事で取り組んでいる時ではなく、Microsoftで実践していた時の話とのこと。

SRE、Observabilityという言葉が世の中に流行り始めたのはここ最近ですが、このような改善活動は昔からありましたよね、と改めて気付かされます。

内容は貼り付けた資料を見ていただければわかると思います。(解説をサボっているわけではないですよ・・・)

ただ、実際に最先端で実践していた人の言葉というのは深みがありました。

これはこの会に参加しないとわからないと思います。(宣伝)

 

 

私の主観も入ってしまいますが、青柳さんの話をお聞きし理解したのが

世の中一般的によくある目的と手段が混在するケースを指しているのかと思います。

DevOps、SRE、Observabilityといろいろと言葉は出てきているが、

達成しなければならない目的、目標に対して、関連するDevOps、SRE、Observabilityをよく理解して

施策実行に落としていかないとうまくいかない、そんな青柳先生の声が聞こえてきた気がします。

 

LT4:Splunk大谷さん&Google山口さんさんから「オライリージャパンから出版されたオブザーバビリティー・エンジニアリング」についてご説明いただきました。

オブザーバビリティーへのLoveが止まらないこのお二人から、こちらの本の読みどころを解説いただきました。

 

正直、オライリーさんの本は分厚くて読むのも一苦労なので、非常に助かります。

なので、わたくしはまだみておりません・・・。

ざっと、聞いて感じたこととしては、

・手段、手法よりもまず目的が大切(導入うすることではなく、何を解決するのか)。

・単にシステム部、開発者のものではない。

・テスト駆動開発と同じように、開発サイクルの中にオブザーバビリティを作り込むのが良い

・この本は3年前から書き始めたのもの。市場は刻一刻と変わる。

内容もそうですが、お二人のオブザーバビリティー愛に溢れるセッションだったため

個人的にはその記憶が強く残っておりますが、

個人的には、このような書籍は一度読んで深く理解する、というよりも何か困った時、新しいことを始めなければならない時、現状の振り返りが必要な時等に、道標として参考にするのが良い活用なのではないかと思います。

 

[最後に筆者から]

今回も示唆に富んだ良いセッションでした。

ご協力いただいたDatadog角田さん、Elastic関屋さん、Accenture青柳さん、Google山口さん、Splunk大谷さん、ご協力ありがとうございました&勉強になりました!

次回は4-5月ごろに開催したいと思いますので、ご興味ある方は是非Observability/SRE 分科会へ!!!