「Jagu’e’r コンサルDEワァオ!分科会 Meetup#1」開催報告

2024年11月20日(水曜日) 18:30 より Jagu’e’r コンサルDEワァオ!分科会 Meetup#1 を開催しました。

 

はじめに

司会進行はウルシステムズの高橋さん!

コンサルDEワァオ!初の Meetup のお申込みはオンサイト21名、オンライン9名のお申込みがありました。

オンサイトの会場はウルシステムズ株式会社の勝どきオフィスをお借りし、横山社長の全面協力で開催しました。分科会活動にご理解・協力いただき大変感謝しております。

 

LT

分科会の自己紹介を兼ねて、最初に LT 3本を実施しました。

 

LT「コンサルDEワァオ!分科会とは」 ウルシステムズ 加藤さん

トップバッターのLTとして分科会の発起の一人、ウルシステムズの加藤より、コンサルDEワァオ!を作った経緯をお話させてもらいました。

とにもかくにも飯を食うようにアウトプットしてる僕は(そこまでパワーは無いものの)プチインフルエンサーという顔を持ちます。様々な活動を通じてフォローフォロワーを増やしてきました。

そんななか、コンサル業界に入ってきて感じた事は無暗にSNSで叩かれているという実情でした。自身の仕事を通じて感じるコンサルのネタを扱っているので、フィルターバブルが起きているのは否めないですが、それにしてもネガティブなポストが氾濫した川のように押し寄せてくる日常から「このままではいけない!」そう思うようになりました。

状況を変えるのは相当大変でもあり、やりがいも感じました。何か出来ないかなぁ・・・?
そんなある日、会社の研修で熱く語っていたところ、偶然同じ研修の同じグループに参加されていた高橋さんに出会い、意気投合します(うーーん、なんてセレンディピティ!!)

殻を打ち破るべく、真実のコンサルタントのイメージを発信していくために分科会は産まれました。ロゴもそんな気持ちを反映してポップでとっつきやすいものに仕上がりました。

(ウルシステムズ株式会社 / 加藤 泰隆)

 

LT「コンサルDEワァオ!分科会への想い」 ウルシステムズ 高橋さん

コンサルDEワァオ!分科会の発起人である株式会社ウルシステムズの高橋さんから、分科会への熱い想いを語っていただきました。

前職時代の高橋さんにとってのコンサルタントのイメージは、「敵」であり、コンサルタントが案件に参画してよかった経験があまりなかったそうです。特に技術がわからないコンサルタントの提案内容を実行に移した後に、実現できない内容があり、後々の工程になって手戻りとなるケースを多く経験しました。
そういった経験を受けて、高橋さんは自らコンサルタントとなる道を進むことを決意します。

その後、転職活動を通じて優秀なコンサルタントがいる一方で、有効に機能せず評価されていないケースも多く存在することに課題を感じたそうです。

「コンサルタントが有効に機能しないのは、社会にとっても大きな損失ではないか?」
「コンサルタントがより良く働くためには社会の理解が必要なのではないか?」
「コンサルタント自身が変わることも求められているのではないか?」

このような問題意識から、社会全体の利益のために、現状を変えていきたいと思っていた中、ウルシステムズの加藤さんと社内研修で一緒となり、この分科会を立ち上げることとなったそうです。
こういった必然とも言える偶然で分科会が誕生したのですね。貴重な誕生秘話を伺うことができました。

最後に改めて、「コンサルタントが有効に機能しないのは、社会にとっても大きな損失なのでなんとかしたい」という、この分科会にかける熱い想いを表明していただきました。今後この分科会がより一層発展し、この分科会にかける情熱が社会に還元されていく姿を見届けていきたいですね!

(株式会社 G-gen / 山崎 曜)

 

LT「コンサルDEワァオ!分科会に期待すること~コンサル本で学んだノウハウを添えて~」 G-gen 山崎さん

つづいてのLTは、株式会社G-genの山崎さんが登壇し、コンサルDEワァオ!分科会に期待することについて発表しました。

山崎さんは、24年1月に G-gen に入社。G-gen に入社した理由は「Google Cloudを専門にする」ため。手始めに Google Cloud の資格をすべて取る!と決意し、なんと入社半年で Google Cloud 資格の全11冠を達成!この時点で山崎さんが、ただものではない事がわかります。

そんな山崎さんがこの新しい分科会に期待することは「コンサルタントと一緒に活動し、彼らのスキルをSIer、CIer、事業会社のメンバーに伝える場となること」だそうです。

 

コンサルタントとは何か?

「コンサルタント」と聞くと、高学歴・高い解決能力・高収入・華やか、といったポジティブな側面が挙げられる一方で、プライベートがない・仕事がきつい・実力主義でプライドが高い、といったネガティブなイメージも存在すると指摘していました。
コンサルタントは、これらのイメージを払拭し、様々な人々にとって魅力的な存在となることが重要だと強調しました。

山崎さんにとってのコンサルタントは「ビジネススキルの塊のような人たち」と捉えているそうです。
コンサルタントは、ビジネススキルを磨き上げた存在であり、顧客の課題解決に向け、仮説構築から検証まで一貫したサポートを提供することで、質の高い提案とビジネスの成功へと導いてくれると期待されている存在だと話しました。

 

コンサル本から学んだこと

山崎さんは「コンサル最初の3年間で学ぶコト」の書籍からビジネススキルの重要さを例を交えて紹介。質問に答えるスキル、比較・対比、クローズドクエスチョンといった、コンサルタントだけではなく、すべてのビジネスパーソンにとって重要なスキルが紹介されているとのこと。

 

まとめ

山崎さんの軽妙な語り口の中にも深い洞察があり、大変興味深いものでした。またSIer・CIer・事業会社のメンバーにとって、ビジネススキル向上のための貴重なヒントとなりました。

(株式会社G-gen / 大津 和幸)

 

ワークショップ

続きまして、参加者全員を3グループに分けワークショップを行いました。
分科会でやりたいことを次の3つと定め、それぞれのゴールと課題感をグループ内で話し、最後に代表者に発表してもらいました。

  • コンサルが機能するように、外部発信してコンサルが機能しやすい環境を醸成していきたい​
  • コンサル自身が周りの期待値に応えられるように、スキルアップの活動をしていきたい​
  • 世の中の変化に合わせ、コンサルがどう変わっていったほうがいいかを具体化したい​

(ウルシステムズ株式会社 / 奥井 学)

 

グループAの発表

グループAでは、3つのテーマそれぞれを議論するのではなく、1つのテーマに絞って議論した方がより内容が深いものができると考え、1つに絞ることにしました。
そこで本グループは「コンサルが機能するように、外部発信してコンサルが機能しやすい環境を醸成していきたい」に絞って議論を行いました。

まず上がったのは、そもそも「コンサルが機能しやすい環境とは?」「機能するとはどういうことか?」という観点です。その観点から「クライアントがコンサルの価値を判断できていない」「クライアント自身が問題を整理できていない」など、いくつか課題が挙がりました。
これらを総合すると、クライアントの期待値とコンサルの提供価値にはギャップがあるのでは、とグループAは考えました。

この「期待値ギャップ」が何なのかを考えると、「コンサルとクライアントの目線の違い」に行きつきました。
コンサル側の目線だと、クライアントにヒアリングして言質を取り、粛々と進めていく、つまり「コンサル目線だと何の問題もない」錯覚に陥りやすいと思われます。
他方で、クライアント側の目線だと、「そもそもコンサルを受けられる状態なのか」や「コンサルは正しい判断をしているのか」などを判断できない状態かもしれません。
そこで、例えば医者にかかる際の「問診表」のような、クライアント自身が自分自身を分析し、判断する指標があれば良いのでは、と考えました。
つまり、クライアント自身が成長し上手くコンサルタントを活用できる状態に持って行くようになるのが目指すべきゴールであり、そのための情報を外部発信すべき、という結論となりました。

しかし、これを突き詰めると、最終的には「クライアント自身がコンサルタント相応の能力を獲得する」ことになり、コンサルタント自体が必要なくなることに繋がります。
すなわち、逆説的ですが、我々の最終的かつ究極的なゴールは「コンサルタントが不要な世界を作り、この会を解散する」ことと言っても過言ではありません。
この世からコンサルタントを駆逐するまで、情報発信を進めていきましょう!

(社名非公開 / R.W. )

 

グループBの発表

1つ目のテーマ「コンサルが機能しやすい環境」について議論しました。そもそもコンサルが機能しているというのは、どのような状態なのかグループ内で共通認識がありませんでした。そして、コンサルに対して以下の課題があると考えました。

  • コンサルは何をするのか
  • コンサルはどんな仕事なのか
  • コンサルはお客様からは何をしてくれる方なのか伝わっていないのでは
    • お客様に提案するときに現実的なゴールと将来のゴールが混合して伝わることがあるという課題も

そのような課題を払拭するために、外部発信を行うことでコンサルを理解してもらえるという結論になりました。

2つ目のテーマ「スキルアップ」について議論しました。コンサルはやることが明確ではなく、学習領域も広すぎるという課題があります。そして、コンサルを含めたキャリアパスを描けると良いのではと考えました。一例として、開発を経てPMというキャリアパスを辿っても、その先が見えないからコンサルに行く人がいるとのこと。そこで開発とコンサルが合わさったキャリアパスがあると進むべき道が明確になって良いと考えました。
コンサルは時間がないという課題もあります。時間がないのは当たり前なので、仕事の中でスキルアップする体系を明確にできると良いとも考えました。

(株式会社メビウス / 山際 哲哉)

 

グループCの発表

初めに僕から口火を切った事として、Xでの発信内容を知っている人がお客さんにいて、お互いの期待値を合わせるのが楽だった、相手が自分のできることを知っており無茶な要求がこなくてスムーズに仕事が進んだというエピソードを話しました。「外部発信することで、自分の価値を世の中に広めることができる。また、自分ができる限界ラインがわかるため、相手も話しやすくなる。」という話から

  • 外部発信はやはり良い。やらない手はないくらい価値がありそう

という意見交換が活発に行われました。

その後、山崎さんのLTでも出ていた、そもそもコンサルタントとはなんだろう?という話になり

  • コンサルタントとSIerとの違いがわかり辛い。親にコンサルタントをやっていると言っても伝わりづらい。親にもかりやすい定義づけができないか?

という議論も出てきました。
他には、コンサルタント、SIerという定義にこだわらず、この分科会で参加者の人がスキルアップするにはどういったことをすればいいのかという話から

  • 世の中に広まっている情報は言いやすさ、かっこよさもあり、成功パターンの話しかない。成功パターンは環境や状況によってベストなものが変わる。
  • 一方で、失敗やアンチパターンはどの現場でも使えるノウハウが詰まっていたりする。それを発信・共有することで、参加者の人がスキルアップできるのではないか?

といった、今後の分科会の活動テーマとして、何が相応しいのかを深堀った会話になりました。僕の大好物であるアウトプットを軸とした今後の活動テーマについて話し合えて大変有意義な時間となりました。

(ウルシステムズ株式会社 / 加藤 泰隆)

 

ネットワーキングの様子

ワークショップのあとは、ネットワーキングの時間です! ワークショップの熱気を残しつつ乾杯!

ネットワーキングではお酒を片手に、皆様思い思いの会話をされていました。クライアントを成功させるためにはどうすればいいか?という視点で会話がよく聞こえました。技術的な観点としては機械学習やデータ活用の会話が多かったです。
一方で、若い方のちょっとした悩みを親身になって聞いているシーンもありました。いい人たちが集まっている分科会でした。

料理もお酒もたくさんあり、心もお腹も満たされる会でした。しかし、まだまだ机の空きはあります。次回弊社で開催される際はこの会場がいっぱいになるくらいの人が集められるよう、自分も活動に積極的に関わっていきたいと思いました。

(ウルシステムズ株式会社 / 横山 政巨)

 

まとめ

ということで、コンサルDEワァオ! Meetup #1 の様子をお届けしました。
「コンサルがもっと活躍するには?」「コンサルっていったい何者?」といった話題を中心に、LTやディスカッションすることで、コンサルタントが活躍する社会を実現するために、なにをするべきかが少しずつ見えてきたと思います!

この分科会にかける思いを伝えてくださり、会場の空気を一つにしてくれた加藤さん、高橋さん。
コンサルタントってなんだろう?という問いに対する深い洞察をもたらしてくれた山崎さん。
アツい議論を交わしてくださった参加者の皆さん、本当にありがとうございました!

最後はお馴染みの Jagu’e’r ポーズで閉会!

引き続きコンサルDEワァオ ! 分科会では、コンサルタントが社会貢献をするための情報共有や双方向の学びにつながる活動や企画を続けていきます!

興味を持たれた方は、 Jagu’e’r の会員であれば誰でも Welcome! なので是非ともご参加ください!

(ウルシステムズ株式会社 / 横山 政巨)

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